「ヌードの夜」(1993)

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60点60
石井隆監督による、劇場映画第3作。監督デビュー作「天使のはらわた・赤い眩暈」と同様、竹中直人を主役に、石井監督の永遠のキャラクターである“名美“と“村木“の物語を綴っていく。結婚相手ができた名美は、ホストクラブの支配人・行方と手を切ろうとする。彼女は、“何でも代行屋“の看板を掲げる紅次郎(実は村木)に、福岡から上京したと偽って、東京案内を頼む。その後、行方を殺害して彼女は姿を消し、紅次郎に死体の始末をさせようとするが……。商社マンからドロップアウトし、何でも屋をやりながら“受け身“の人生を送ってきた村木が、自分の中の男に目覚めていく過程が圧巻。竹中直人の哀愁を漂わせた好演も見もの。

あらすじ

広瀬(小林宏史)にプロポーズされた名美(余貴美子)は、ホストクラブの支配人行方(根津甚八)との腐れ縁を立ち切るためにある計画を思いついた。まず、身元を偽って、“代行屋”紅次郎(竹中直人)を訪ね、都内の高級ホテルに帰った後、計画を実行に移すべく、行方を部屋に招き入れ、殺害するつもりだった。しかし、隠していたナイフを行方に見つけられてしまい、さんざん殴られ、犯されることになってしまった。殺意が頂点に達した名美は、彼をシャワー室で刺し殺しす。何も知らない次郎は、次の日、ホテルに行き、行方の死体を見つけた。旅行バッグに死体を入れ、いったんは事務所まで運び込んだものの、翌日には、名美の勤務先をつきとめ、バッグごと死体を返すのだった。名美は遠く離れた森の中に死体を埋めようとするがうまく行かず、結局死体を部屋に放置する。名美のアパートを訪ねてきた行方の弟分、仙道(椎名桔平)は、死体を見つけ怒り狂う。名美を助けるために、次郎は拳銃を手に入れ、仙道の指を吹き飛ばした。部屋に残された二人は港へ行く。名美は、行方が好きだったことを次郎に告げると車ごと海へ身を投げた。車には行方の死体も入っていた。次郎は名美を救出するが、彼女は次郎の前から姿を消した。名美は仙道のところへ行き、自首するつもりだと述べた。そのとき追い詰められ錯乱した借金取りの志村がやってきて、二人を撃つ。一方、次郎が部屋を掃除していると名美がやってくる。二人はその夜初めて結ばれる。しかし、次の瞬間、名美はベッドに血痕を残したまま姿を消す。その後、海に沈んだ車が引き上げられる。ドアには名美の洋服が挟まっていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1993年
製作国 日本
配給 ヘラルド=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
上映時間 110
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