「すべては海になる」(2009)

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荒廃した家庭で読書を支えに暮らす高校生と、心に傷を抱え、本に救われた過去を持つ女性書店員が出会い、交流を深めていく過程を描く人間ドラマ。本作で監督デビューを飾った山田あかねが原作と脚本も手がけ、本が繋ぐ男女の美しい絆を優しい眼差しで映し出す。主人公の男女を演じる柳楽優弥、佐藤江梨子が織り成すピュアな関係が印象深い感動作だ。

あらすじ

夏樹(佐藤江梨子)は、大型書店で働く27歳の書店員。夏樹はお勧め本の紹介カード=ポップを書くのが得意で、それに惹きつけられた様々なお客が、彼女が作った本棚に集まっていた。ある日、夏樹は万引きを目撃。犯人として捕まえたのは、いつも淋しげに時間を潰していた慎ましやかな中年の主婦だった。しかし、盗まれたはずの本はなく、夏樹の間違いだったことがわかる。謝罪に訪れた家庭で、彼女は高校生で17歳の光治(柳楽優弥)と運命的な出会いをする。光治の家庭は、暴力を振るう大学教授の父、万引きを繰り返す母、不登校の妹という状況で崩壊寸前。そんな中、彼はたった1人で、家族を立て直そうとしていた。その真っ直ぐな姿に心を打たれる夏樹。さらに、夏樹と光治には“本”という共通点があった。2人とも“本”を心の支えに生きていたのだ。夏樹には高校生の頃、失恋をきっかけに援助交際をしていたという忘れたい過去があった。その傷を忘れるようと手に取ったのが数々の本だった。そして、家庭でも学校でも居場所を見つけられずにいる光治を支えるのも、同じく本だった。これをきっかけに急速に親しくなる2人。だが、純粋な光治に夏樹は戸惑いを覚える。夏樹は、大手出版社に勤める鹿島(要潤)と付き合い始めたばかりだったのだ。夏樹のポップや本棚作りのセンスを高く評価してくれる鹿島。だが、夏樹は鹿島にある不安を感じていた。そんなとき、鹿島が夏樹の書いた書評を勝手に直して、新聞に掲載してしまう。これにショックを受けた夏樹は、鹿島と大喧嘩。同じ頃、光治は深夜の学校でいじめに合っていた。光治は夏樹に助けを求めるが……。生きることに不器用な2人は、お互いの傷に手を差し伸べることができるのだろうか……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2009年
製作国 日本
配給 東京テアトル
ヘッド館 新宿バルト9
上映時間 119
公開日 2010年1月23日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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