「幸福 Shiawase」(2006)

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カンヌ映画祭で好評を得た『バッシング』や、ロカルノ映画祭でグランプリを受賞した『愛の予感』など、高い評価を受ける小林政弘監督が、不器用な大人たちの人間模様を通して“本当の幸福とは何か?“を問う注目作。石橋凌、柄本明、香川照之ら演技派キャストたちの重厚な演技と、幻想的な風景が見事にマッチし、独自の世界観を描き出している。

あらすじ

北海道、勇払駅。ひと気のない閑散とした街に、ボストンバッグを提げた中年男(石橋凌)がふらりと降り立つ。男は街外れの公園で、突然倒れるように眠ってしまう。場末のスナック・あすなろに職を見つけた中年女(桜井明美)は、公園で行き倒れている男を介抱し、店に連れてくる。店のマスター(村上淳)は迷惑がりながらも、所持金の乏しい二人に夕食代を貸す。その晩、女は自分の家に男を連れ帰り、一夜を共にした。翌朝、女は、男に隠れて電話をかけるが自分からは一言も発さない。電話の向こうでは、「許すから帰って来い」という男の声がしている。女は家族を捨てて暮らしていた。一方、持っていたバッグを失くしたと言い出した男は、昨日の公園へ探しに行くが見つからない。スナックの給料日、女は男を誘い食事に出掛ける。バッグを探すのをあきらめ、散歩に行くと言い出す男に対し、ずっと家にいるように言う女。女は男との新しい共同生活に向け、嬉々として生活用品を買い込む。しかし女から外出しないよう言われたにも関わらず、ガソリンスタンドを食い入るように見てまわる男。一軒のスタンドで、ある女性を見つけ号泣しだした男は、スナックに行き酒を呷り、今夜この街を出ようと思っていると女に告げる。一家心中を図るために家族を皆殺しにしホテトル嬢(橘実里)までも殺害した常連客(香川照之)の付き添いで交番へ行った中年女は、そこで男が失くしたボストンバッグを発見。中には男の息子からの手紙が入っていた。そこには、仕事に失敗した男を見捨てた彼の妻が勇払のガソリンスタンドで働いているので会いに来てほしい、と書いてあった。男の事情を知った女は、家に残してきた自分の息子に電話をかける。何も言わない彼女に対し息子は、父はとっくに許しているから早く帰ってきてと懇願する。家族に捨てられた男と、家族を捨てた女。それぞれが見つけ出す幸せとは……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2006年
製作国 日本
配給 SPO
ヘッド館 シネマート六本木
上映時間 106
公開日 2008年9月20日(土)公開
カテゴリ ラブ・ストーリー
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