「パーク アンド ラブホテル」(2007)

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2008年のベルリン映画祭で最優秀新人賞を受賞した熊坂出監督の長編デビュー作。屋上に小さな公園を持つ風変わりなラブホテルを経営する初老の女性と、ホテルを訪れた年代も立場もバラバラな3人の女性たち。彼女らがそれぞれの事情を抱えながら、ゆるやかに心を通わせていく物語を、ユーモラスなタッチと、静謐な時間を絶妙に織り交ぜて描く。

あらすじ

バックパックを背負い、髪を銀色に染めた少女、美香(梶原ひかり)はポラロイドカメラで目につくものを撮影しながら街を彷徨っていた。見知らぬ街角に建つ少しくたびれたラブホテルのそばを通りかかると、彼女は老人や子供たちが次々とホテルに入っていく不思議な光景に遭遇、彼らの後に続いてラブホテルに入っていく。驚いたことにその屋上で彼女が目にしたのは、滑り台やブランコ、そしてベンチ。ラブホテルの屋上は人々が思い思いに自由な時間を過ごす公園だった。そこで出会ったのは、とっつきにくく無愛想な初老のラブホテルのオーナーの艶子(りりィ)。艶子は、家出をして行き場のない美香を見かねてその夜の寝床を提供。美香は艶子に何かと生意気な口をきくが、艶子は彼女が心に深い孤独を抱えていることを見抜く。艶子は毎朝、ホテルの前の道を丁寧に掃くのが日課。そのたびに、ウォーキングしながら通り過ぎる若い女性と「おはようございます」と挨拶を交わす。そんな朝が16年間続いていた。だがある日突然、月(ちはる)と名乗るその女性が「ここで働かせてください」と艶子に頼んでくる。月にもまた何か人に言えない事情がありそうだった。ラブホテルの常連マリカ(神農幸)は、金属製のアタッシュケースを手に毎回別の男とホテルにやってくる変わった女だった。彼女はフロントで艶子に威張り散らしていたが、偶然にも艶子の“ある秘密”を知ってしまう。艶子の秘密と引換えに自分の“秘密”を艶子に伝えようとするマリカ。それぞれの胸の内に深い孤独と絶望感を秘めた女たちと、それらを優しく包み込む艶子の存在。互いの心が鏡のように共鳴しあい、やがてラブホテルの屋上の小さな公園から人生を肯定する喜びが溢れ出すのだった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2007年
製作国 日本
配給 マジックアワー
ヘッド館 ユーロスペース
上映時間 111
公開日 2008年4月26日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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