「伴淳・森繁のおったまげ村物語」(1961)

70点70
上州赤木山麓の人呼んで“おったまげ村“という村に馬糞の九さんというお人好しの青年がいた。九さんは居酒屋の小夜に惚れていた。化粧品問屋の三八も小夜に想いを寄せていた。その小夜は全国を股にかけるペテン師の情婦だった。恋しい女のために繰り広げられる九と三八のドタバタ喜劇。

あらすじ

上州赤城山の麓、粕山村。人呼んで“おったまげ村”という。この村に馬糞の九さんと呼ぶお人好しの青年がいた。彼は夜毎、岡惚れの女小夜のいる居酒屋福助に通っていた。小夜は福助の女将おとらの姪で、最近東京からきた女である。小夜をめぐる九さん最大のライバルは、西向の三八だった。三八は、町の化粧品問屋の一人息子で目下行商見習中といった所。夕方になると決って小夜の許に通っていた。だが小夜は九さんと三八とを体よくあしらって二人を手玉にとっていたのである。赤城神社の祭礼の日、境内の土俵では村相撲が最高潮。優勝者にはスカウトの熊坂長吉から一万円がでるという。土俵では九さんが見事優勝した。神社の裏手で、熊坂と小夜が密談していた。熊坂は、実は全国を股にかけたペテン師で、小夜は彼の情婦だったのだ。賞金の一万円もニセ札である。そうとは知らぬ九さんは大喜び。小夜は三八に母が危篤だと嘘をついて、二万円を作らせることに成功した。小夜はまた、九さんにも同じ嘘をついて二万円を作らせることにした。恋しい女のために二人の努力がはじまった。三八はたまたま行商に行ったドサ廻りに頼まれ、病気の馬五郎親分の代役で舞台に立った。九さんの汲取りにも熱が入った。だが一度に大きな金は入らない。そこで三八はデン助トバクに手を出したが逃げられてしまった。追いかける三八は汲取り車をひいてくる九さんにぶつかった。そしてあわや大乱闘という時に熊坂がおうように仲裁を買ってでた。料亭では手打ちが始まり、あげくのはてに九さんは酔って寝てしまった。目をさますと勘定書をつき出され二人は酔いもスッ飛んだ。小夜への二万円とこの借金。だが約束の日に漸く小夜への金ができた。三八も九さんも駅へ急いだ。小夜は二人に同じことをいった。「あさって、きっと貴方と結婚するわ」−−だが約束の日になっても小夜は帰ってこない。二人はやっと騙されたとわかった。ある日三八は九さんの家を訪ねてきた。馬五郎親分と大前田英十郎親分が縄張りの上の白黒を盆ゴザの勝負できめるので村相撲の横綱九さんに力をかしてほしいというのだ。九さんは出陣、大乱闘の末みんなをやっつけてしまう。気負いたった九さんと三八は伊香保の熊坂の所へ。びっくり仰天の熊坂と小夜。そんな二人に九さんは「これから人を騙す時あ、ヤンワリ騙してやってくんろ」というのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1961年
製作国 日本
配給 松竹=松竹大船
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