「明日への遺言」(2008)

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『雨あがる』など完成度の高い作品作りで知られる小泉堯史監督が、戦後を代表する作家のひとり、大岡昇平の『ながい夜』を映画化。太平洋戦争後の軍事法廷を舞台に、部下の命を守るため最後まで信念を貫き通した岡田資中将の姿を描く。岡田中将に藤田まことが渾身の演技で挑むほか、藤田と50年振りの共演となる富司純子が岡田の妻を演じる。

あらすじ

1948年3月、B級戦犯としてスガモ・プリズンに勾留されていた元東海軍司令官・岡田資中将(藤田まこと)の裁判が開始された。岡田中将とその部下に対する起訴理由は、捕虜となった米軍搭乗員に対して正式な審理を行わずに斬首処刑を執行したことだった。検察側は岡田中将らの行為は殺人だと証言し、弁護側は処刑された搭乗員は無差別爆撃を行った戦争犯罪者であると主張した。この法廷闘争を「法戦」と位置づけた岡田中将は、すべては司令官である自身の責任として全面的に引き受けようとしていた。それに気がついた部下の被告人たちは感銘を受け、浴室では『故郷』を合唱して岡田中将と一緒にいることの喜びを確認しあった。公判の4日目、岡田中将の長男・陽(加藤隆之)と婚約者の純子(近衛はな)が傍聴席に現れた。結婚式を1週間後に控える二人を対面させたいというフェザーストン弁護士(ロバート・レッサー)の心遣いに、岡田中将の妻である温子(富士純子)は深く感謝した。また別の日には、長女である達子も赤ん坊を抱いて父の姿を見守った。その一方、法廷ではバーネット検察官(フレッド・マックィーン)の執拗な追求が続く。やがて東海軍の公判は結審を迎え、判決が申し渡される。岡田資、絞首刑。法廷から退場する彼は接見する温子に「本望である」と告げた。処刑の前々夜、岡田中将は温子への手紙をしたためる。そこには、これまでを支えてくれた感謝の言葉と久遠の命を確信する決意が綴られていた。1949年9月17日、午前零時半。手錠をかけられた手に数珠を持ち、両側を監視兵に挟まれた岡田中将は月夜のブルー・プリズンを歩き、刑場の扉の前でつぶやいた。「御機嫌よう…」それが、戦争責任を背負った彼の最後の言葉だった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2008年
製作国 日本
配給 アスミック・エース
ヘッド館 渋谷東急他
上映時間 110
公開日 2008年3月1日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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