「ACRI」(1996)

【DVD発売中】

48点48
「河童」(1994)に続く、カールスモーキー石井こと石井竜也の監督第2作。オーストラリアのカールセン海洋大学の佐古田教授は、人間は元は人魚だったという学説を立てていた。その学説を信じてオーストラリアにやって来たジャーナリスト羽岡は、ある青年が体験した不思議な出来事の謎を探っていた。その海原青年はかつて恋人と一緒に海で事故に遭い、自分だけが助かって恋人の阿久里は行方不明になった。その時海原は海の中である体験をしたのだが、それ以来、彼は記憶を失っていた。ファンタジー色をさらに強めた石井監督の独壇場。

あらすじ

1888年の香港・邪侖屈で人魚を目撃したと、イギリス人博物学者のグスタフ・オージュボンはその著書の中で語っている。それから一世紀が経った現在のオーストラリア、進化の過程で海に帰った人類の一部が人魚になったというホモ・アクアレリウスの学説を唱えて日本の学界を追われた佐古田教授のもとに、海原密という学生がやってきた。彼は恋人の亜久里を海難事故で失い、自分だけが10日後に助かるという不思議な体験を持っていた。その時の記憶を失った密は自分が助かったのは人魚のおかげではないかと考え、その答えを佐古田に求める。しかし、佐古田は彼の話に耳を傾けようとはしなかった。ある日、友人の飯田と海に出た密が行方不明になり、1カ月後に漁船の網に生きたまま引き揚げられた。密の空白の10日間を追っている元“ネイチャーワールド”誌の記者・羽岡は、彼がホモ・アクアレリウスと密接な関係にあるに違いないと、密が収容された病院に佐古田を向かわせる。果たして密の体には異変が認められ、手には水かきが、首の後ろにはえら呼吸の穴が見つかった。人魚に会ったことがあるという長老タオの証言を得た佐古田は、ホモ・アクアレリウスの存在を確信し、密の失われた記憶を催眠療法で回想してみることにした。密は空白の10日間に、ホモ・アクアレリウスの亜久里と交わりを持っていたのだ。市長選に出馬を表明しているノリスは、密を利用して仲間を捕らえようと企んだが、佐古田と羽岡の活躍によって計画は失敗に終わる。催眠療法がきっかけとなってホモ・アクアレリウスの記憶を呼び戻した密は、亜久里とともに海へ帰っていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1996年
製作国 日本
配給 ポニーキャニオン=カッパドキア=ソニー・ミュージックエンタテインメント
上映時間 108
カテゴリ ファンタジー
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