「ふみ子の海」(2006)

画像

83点83
新潟の盲学校で教鞭をとり、盲女性自立の先達者でもある栗津キヨの少女時代を描いた同名文学の映画化。昭和初期、貧しさゆえに光を失った少女ふみ子は、点字の存在を知り、盲学校への進学を希望するが厳しい試練が彼女を待ち受けていた。高橋恵子、平田満など実力派のキャストの中で子役、鈴木理子が主人公ふみ子を好演している。

あらすじ

戦争の音が徐々に近づきはじめていた昭和初期の新潟県頚城郡。寒村に生まれたふみ子(鈴木理子)は、その貧しさゆえに幼くして盲目となってしまう。夫に先立たれ、女手ひとつでふみ子を育てる母チヨ(藤谷美紀)は、滝壺薬師住職の慈光(高橋長英)に眼病祈願をするが、回復の見込みがないことを告げられる。絶望したチヨは、荒々しく波が砕ける日本海にふみ子と向かう。見えなくとも、波が光る様子を感じたふみ子は「海って、きれいだね……」とつぶやき、その言葉と笑顔にチヨは入水自殺を思いとどまる。昭和10年、8歳になったふみ子の家に、慈光のはからいで盲学校の若い教師、高野りんが訪れる。りんはふみ子に点字を教え、盲学校への進学を勧める。しかし貧しい母子にゆとりはなく、本家の大旦那である善吉(中村敦夫)にも進学より働くべきと言われ、経済援助は叶わない。新潟県高田の按摩屋が弟子にしてくれる口もあるという。それでも盲学校へ通わせたいと奮起するチヨだったが、病に倒れ、ふみ子は母のためにも按摩屋で働く決心をする。高田の按摩屋、笹山タカ(高橋惠子)の弟子となったふみ子。タカは自身も全盲であるがゆえに、厳しく弟子たちを指導し、一番年下のふみ子も例外ではなく、来る日も来る日も修行の毎日がはじまる。弟子仲間や心あたたかい人々に支えられながら、ふみ子は一人前の按摩へと成長していく。そんなある日、ふみ子は高野りん先生と再会する。一度は諦めた盲学校への進学だったが、タカには内緒でりん先生の家へと通い、点字を習い始める。いつしかヘレン・ケラーの自伝をも読めるまでに上達したが、しかし運命はふみ子に思いがけない試験を与えるのだった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2006年
製作国 日本
配給 パンドラ=シネマ・ディスト
ヘッド館 シネスイッチ銀座
上映時間 105
公開日 2007年10月13日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
チケット 前売りチケットを購入する