「馬頭琴夜想曲」(2007)

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日本映画界を代表する美術監督、木村威夫の監督第3作。弦と弓を馬の尾の毛で作った弦楽器、馬頭琴と共に教会に捨てられた主人公、世羽の時空を超えた愛の物語が、まばゆいばかりの極彩色の映像と幻想的な音楽で表現される。『ツィゴイネルワイゼン』をはじめ、木村が繰り返しコンビを組んできた映画監督・鈴木清順が“俳優“として登場しているのも見どころのひとつ。

あらすじ

雪の降るある夜、馬頭琴と共に教会に捨てられた赤子。その馬頭琴に見覚えのある修道院長(千秋みつる)は、赤子を世羽(ヨハネ)と名づけ、教会で育てることにする。修道院長は、1945年の長崎の原爆で間一髪難を逃れた経験を持つ。彼女が失った多くの人々の中に馬頭琴奏者のナランがいた。彼は被爆し亡くなったが、馬頭琴だけは焼けずに残り、一時期彼女が預かった後に、息子が引き取りにやって来た。そうして月日は流れ、再び現れた馬頭琴。やがて赤子は少年(原田光)となり、宇宙に思いを馳せるようになる。生まれつき足の悪かった世羽は、ある晩、高熱にうなされる。爪弾かれた馬頭琴の音色と共に、夢の扉が開かれた。妖艶な賓(まれびと)ザロメ(山口さよこ)。彼女が奏でる馬頭琴が、世羽を時空を超えた世界に誘う。モンゴルの伝統的な楽器である馬頭琴の独特の音色は、胡弓に比べ力強く、草原のチェロとも形容され、モンゴロイドの血筋を受け継ぐ日本人の琴線に触れる。人間の歴史は戦争の歴史。まるで、断ち切れない人間の業のように思える。しかし、戦いに流れた血を洗い流してきた馬頭琴の調べは、ついに、民族・宗教を越えて愛の奇跡を呼び起こす……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2007年
製作国 日本
配給 太秦=エアプレーンレーベル
ヘッド館 シアター・イメージフォーラム
上映時間 55
公開日 2007年7月21日(土)公開
カテゴリ ファンタジー
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