「サッド ヴァケイション」(2007)

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青山真治監督による『Helpless』『EUREKA<ユリイカ>』と続く“北九州シリーズ“の集大成的作品。浅野忠信が『Helpless』の主人公健次に再び扮し、幼い頃に自分を捨てた母親との運命的な再会を果たした息子の葛藤を描く。宮崎あおいも『EUREKA…』で演じたキャラクター、梢として登場するほか、オダギリジョーなど共演陣も豪華な顔ぶれ。

あらすじ

中国からの密航者が乗った一隻の船が、北九州の港に到着する。彼らの手引きをしていた健次(浅野忠信)は、船内で父親を亡くしてしまった少女アチュンを連れて家へと逃げ帰る。健次は5歳のときに母親が蒸発、それによって精神を病んだ父親も自殺してしまった過去をもっている。アチュンを連れ帰った家には、ある事件をきっかけに幼馴染でヤクザだった安男の妹・ユリ(辻香緒里)が同居している。知的障害者のユリ、無邪気で幼いアチュンとの新たな共同生活に、健次は安らぎを感じはじめる。若戸大橋のたもとに間宮運送という小さな運送会社がある。社長の間宮(中村嘉葎雄)は、かつてバスジャック事件の被害を受けた梢(宮崎あおい)、借金取りに怯える後藤(オダギリジョー)、ヤクザに追われる者、資格を剥奪された医師など、一癖ある流れ者たちに食と住処を与えていた。行き場のない彼らを放っておくことができなかったのである。中国人の追っ手から逃れるべく、運転代行業へ転職した健次。ある日引き受けた仕事は間宮を会社まで送り届けることだった。玄関先に出てきた間宮の妻・千代子(石田えり)の姿を見て、健次は驚愕する。千代子は、かつて自分を捨てて失踪した母親その人であった。母と息子は再び出会い、ユリたちを交えてひとつ屋根の下で暮らし始める。間宮運送で雇ってもらい、表向きは楽しげに働いているように見える健次だったが、腹の中は母親への復讐心でいっぱいであった。しかし日に日に大きくなる母親の存在に惑わされ、翻弄され、健次は自分を上手く保つことができない。唯一心を通わせる恋人の冴子(板谷由夏)にも、ついイライラをぶつけてしまう。母親への恨みをたぎらせる息子と、その彼を包み込むように受け止める母親。自分の前に立ちはだかる母性の壁を、健次は破っていくのか、それとも……梢、ユリ、冴子、そして千代子、“ゆるがない女たち”が、男たちを未来へと導いていく。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2007年
製作国 日本
配給 スタイルジャム
ヘッド館 シネマライズ他
上映時間 136
公開日 2007年9月8日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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