「ヒョンジェ」(2006)

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100点100
70年代の大阪の街を舞台に、親子の絆、日本人と在日朝鮮人の関係性などをテーマにしたヒューマン・ドラマ。監督業も好調な俳優・奥田瑛二が、汚名を着せられ職を追われた警視庁の元スナイパーに扮し、深みのある演技で魅せる。

あらすじ

1968年、川崎でシージャック事件が発生した。多数の人質を楯に取り、発砲を繰り返す犯人(金山一彦)が一人の人質に銃口を向けたその時、ある警視庁狙撃隊員の発砲によって犯人は射殺された。それから11年後、1979年大阪。通天閣を間近に見上げる街にロックンロールに熱中する高校2年生、加納純(高野八誠)の姿があった。在日朝鮮人学生とのケンカの絶えない毎日の中で、純は幼い頃から仕事を転々とし、パチンコや酒に逃げる生活をして、母を苦しめ死なせた父にも苛立ちを隠せない日々を送っていた。やがて純は、河原でドラムの練習をするキム・ヨンチョル(ハ・ヨンジュン)と出会う。純のバンドに参加することになったヨンチョル。二人はしだいに友情を深めていくのだった。そんなある日、ヨンチョルは町で大人たちに暴行を受ける。ヨンチョルが朝鮮人であることを知り、暴行をエスカレートさせていく大人たち。そこへ一人の男がヨンチョルを助けに入る。その男は純の父・加納靖史(奥田瑛二)だった。そんな加納の姿にヨンチョルは、いつも自分を助けてくれた亡き兄・ヒョンジェの姿を重ねるのだった。一方、本屋に入った純は、そこでたまたま手にした週刊誌を見て愕然とする。そこには11年前の、あの川崎シージャック事件のことが書かれていた。自分の父がかつて警視庁狙撃隊員で、ただ一人発砲し犯人を射殺したことを知った純。どうしようもない混乱と怒りを父親にぶつけ、家を出てしまう。ヨンチョルもまた、自分の大切なヒョンジェ(兄)を殺したのは、純の父であったことを知る。ヨンチョルの兄は、あのシージャック犯人だったのだ。複雑な気持ちで葛藤するヨンチョル。しかし、兄のかつての仲間たちの報復計画を知ったヨンチョルは加納の元へ走り、加納に逃げるように伝えるが、加納は「もう逃げることに疲れた」と言い、夜の街に姿を消してしまう……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2006年
製作国 日本
配給 フリー・スタイル
ヘッド館 Q−AXシネマ
上映時間 86
公開日 2008年1月19日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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