「明日なき街角」(1997)

48点48
北方謙三の同名小説をベテラン、若松孝二が映画化したハードボイルド・アクション。昼は工員として働き、夜はモルヒネを売りさばく哲二の仲間、佐々木が取引に失敗し、殺される。すべてに折り合いをつけ、クールに生きてきた哲二が、佐々木を罠にはめた相手を知り、次第に復讐心に駆られていくさまを描く。主演は「キッズ・リターン」の金子賢。

あらすじ

町工場でネジを作る工員をしている土井哲二は、その昼の顔の裏で、元医師の佐々木のもとでモルヒネを捌くのを手伝うという危険な仕事をしていた。その日、哲二は初めてひとりで取引を行うことになり、いつもの取引場所に赴くが、取引相手の古賀と会うなり、哲二と古賀はふたり別々に何者かに連れて行かれ、モルヒネを奪われる。哲二の仕事を遠くから見ていた佐々木は、逃げ道を先回りしてモルヒネを奪った者たちを追い詰めるが、逆に殺されてしまった。哲二は彼の死を悲しんだが、生前の佐々木との約束どおりに、彼を殺した相手を探そうとはしなかった。哲二は沈黙を守り、再びネジを作るだけの工員の生活に戻ったが、失敗した取引の相手・古賀との再会によって、全てが古賀の雇い主である総会屋・村川によって仕組まれたことを知る。哲二は古賀と手を組んで、佐々木のため村川への復讐を誓った。しかし、村川は自分への報復を察知し、追っ手を送り込む。一時は哲二と古賀で村川に重症を負わせるが、その時とどめを打つことは出来なかった。村川は病院に運び込まれ、そこから部下に二人の追跡を命じる。そんな折、古賀が恋人の裏切りによって組織に捕まった。同じ頃、哲二の危険を察知した工場の上司・山下は、彼の安全のためを思って工場を辞めるように忠告する。哲二は工場を去り、恋人にも別れを告げ、村川を撃つための機会を伺った。古賀も自力で脱出し、裏切った恋人も自らの手で殺すと、村川を撃ちに向かう。病院の屋上で歩行のリハビリをしている村川を追い詰めた哲二は、古賀の助けを借りて、村川の眉間に銃口を当てると、ゆっくりと引き金を引いた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1997年
製作国 日本
配給 松竹=ケイエスエス
上映時間 95
公開日 1997年7月19日(土)公開
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