「『妻たちの午後は』より 官能の檻」(1976)

0点--

あらすじ

時は何事もなく静かに流れていく。佐倉静江の妻の座も平穏そのものである。静江の友人で名古屋に住む正子は、静江をアリバイ工作に利用しては浮気のために月に数回上京してくる。その正子の浮気の相手が、瀬木明だと知った静江に、かすかに嫉妬の思いが走った。瀬木は高校時代、陸上選手として“千五百米・x分xx秒”に人生の全てをかけた男だった。数日後、静江は瀬木と会った。彼は捕獲器に巨大なネズミを飼っていた。ネズミを水中に沈めながら「帯を解け!」と命じる瀬木をののしる静江。だが、静江は荒れすさんだ現在の彼を愛しく感じながら体をあずけるのだった。瀬木の隣人の直子の愛も屈折していた。愛情も取り引きと考える一流商社マンの夫に我慢ができず別居している直子は、彼女にまだ未練のある夫がアパートの前のブランコにゆれながら彼女の部屋をながめているのを知りながら、その部屋で別の男と情事にふけっているのだった。数日後、正子が行方不明になった。上京した正子の夫が静江に瀬木のアパートに案内させた。静江も原因は瀬木だと思ったが、正子は来ておらず、逆に瀬木は、自分を疑った静江をなじった。正子の夫を送った静江はその足で瀬木のアパートに戻った。だが、公園で静江を待っていた瀬木は、学生たちの内ゲバにまきこまれ血まみれで倒れていた。彼は潜かに過激な思想活動をしていたらしい。死に際に瀬木は、“x分xx秒”とつぶやいた。彼の生きる目標だった千五百米のタイム。その意味は静江だけが知っていた。やがて、静江は、瀬木の愛したネズミを前に衝動的に別の男に抱かれ、瀬木に想いをはせながら、絶望的な淫愛にふけるのだった……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1976年
製作国 日本
上映時間 72
チケット 前売りチケットを購入する