「五十万人の遺産」(1963)

70点70

あらすじ

戦後十数年、ふとしたことから数億円に余るという「山下将軍の秘宝」が実在することを知った旭洋貿易の社長群司は、苦心を重ねて、その行方を知っている元陸軍主計少佐松尾武市をつきとめた。彼は家族を種に松尾を脅迫し、弟の敬吾が乗っている密輸船“希望丸”に連行してフィリピンに向け出航させた。わずか五十噸のそのボロ機帆船には、船長の元海軍中尉敬吾、機関士の安本、群司の運転手五十嵐、用心棒の佃が乗っていた。五人の男たちは秘かにフィリピンに上陸し、ある時は米兵士に化けある時は華僑を装って、奥地へとジープを走らせた。松尾はかつての戦場に身をおくと、敬吾の持つ自動小銃に脅かされたためではなく、財宝を国民の手に返してこそここに散った五十万人の魂が浮ばれるであろう、と思うようになった。財宝は兇暴な首狩族イゴロットの住む山中に埋めてあった。彼等がそこにたどりついた時、累々たる白骨の他は何もなかった。イゴロットに同化した敗残兵の山崎が別なところへ隠していたのである。置きざりにされようとした松尾は山崎に助けられて財宝を手に入れ、その上今や自動小銃は松尾の手にあった。だが、イゴロットにジープを焼かれ、山崎の手引で筏に逃れたもののその山崎も現地妻の投げた槍に倒された。筏の五人は一挺の自動小銃をめぐって争ったが、敬吾は佃のナイフに刺され、遂に小銃もナイフも河に流されてしまった。松尾と重傷の敬吾を置きざりにした三人は、欲望の鬼と化して互いに相手の隙をうかがい財宝の一人占めを狙った。その彼等も人間性に目ざめ引返して来たが、敬吾は人間を信じないまま息を引取った。残った四人は松尾の指揮下ジャングルを踏破して、“希望丸”の繋いである入江にたどりついた。しかし、喜び勇む一行を待ちうけていたのは、この秘密を握り東京の群司を殺してやって来た外国人達の、機関銃の嵐であった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1963年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 98
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