「三里塚・第三次強制測量阻止斗争」(1970)

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あらすじ

空港公団は、強制測量を九月三〇日から約一週間にわたって行なうと発表した。ニュースを伝え聞いた農民の数は、けっして多いとはいえなかった。しかし、彼らのつぶやく言葉の奥には、いままでとは異なった重みがひしひしと感じとれる。残された最後の砦に生命を賭けようとする決意は、心の底にドッカリとあぐらをかいてしまったかのようにみえた。一週間にわたる闘いにそなえて、どこでも夜遅くまで農作業の音がしていた。しずかに、その空気が緊張感をかもしだしていた。「あの静かな桜並木の三里塚も土は掘りおこされ、砂塵、泥、機械の騒音、油と廃屋の死臭ただよう三里塚になりつつあります。そんな中で私たち反対同盟の土地だけが、いまもじっと生きつづけています」全国に送られた反対同盟の決意文は、淡々とした現状報告につらぬかれ、私たち反対同盟は、決意を固め、空港建設という、権力の全面的な攻撃に対して、真向から闘かう組織と人をつくり出さなければならないと思います。空港闘争はまさにこれからです」自分たちの闘いの報告を細かく綴った文章のなかに、空港閣議決定以来、五年間を経た農民の腰のおちつきが表現されている。夜が白々と明けてくる。ヘリコプターが空を舞う。二〇〇〇人の機動隊、四五〇人の空港公団測量班がやって来た。一人の農夫が手に糞尿弾をしっかり持って、私服刑事・公団測量班をジィーッとにらみつけている。「やい! 俺の畑に一歩でも入ってみろ!」青々としたサトイモ畑の中、農夫は、はきすてるように喋り続ける「もう、日本の国はおしまいたよ! 何んでもかんでも取り上げる……公団は強盗だよ! 警察おめえらは強盗の用心棒だよ、俺は、俺の土地は俺で守ってやる、俺んとこ、ぶっこわしにくるやつはカマでも、なんでも持ってチョン切ってやるぞ。政府は一言の相談もなく勝手に土地を取り上げようなんて……俺はな、引き揚げてきて、昭和二一年に初めてここにクワ入れしたんだよ。やっとここまできて、開拓資金の返済もなんとかおえたんだ、そしたら、突然、空港だ。こんなバカな話しあるか!」糞尿と黒煙の中、土を愛し生きざまをまさぐってきた農民たちは激しく闘った。一週間の測量予定を三日間で切り上げた公団側は、ほとんど全部の測量は終了したと大々的にマスコミを通して発表した。しかし、自ら全身に、糞尿をかけて攻戦し、測量のクイの下に身を構えて、抵抗する農民の創意的な阻止闘争が展開される中で、どのような測量が完了し得えたと言えるのであろうか。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1970年
製作国 日本
上映時間 50
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