「世界のどこにでもある、場所」(2011)

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『T.R.Y トライ』の大森一樹監督が手がけた、異色の医療ドラマ。とある寂れた動物園に治療の一環で集まった精神科の患者と、そこに紛れ込んだ投資アナリストが巻き起こす珍騒動が歌あり、笑いあり、アクションあり、サスペンスあり、ロマンスありで語られる。劇団スーパー・エキセントリック・シアターの実力派俳優が総出演しているのも見どころ。

あらすじ

地方の寂れた遊園地と動物園。そこへ詐欺容疑で指名手配中の投資アナリスト・田口卓也(熊倉功)が逃げ込んでくる。園内では迷彩服を着た男たちが戦闘の真っ最中。その脇を調子外れのマーチングバンドが闊歩し、檻の前では大人たちが動物に語りかけている。混乱する田口に、親しげに話しかけてくる人々。その話の内容から、彼らが神経科クリニックの患者たちであり、ここで複数のクリニックが共同でデイケアを行っていることが明らかになる。患者たちの背景は様々だ。暴力団に脅されて仕事を辞めた新聞記者・河崎修三(大竹浩一)、歌手を目指していた音大出身の美作由布子(丸山優子)、9.11で同僚を失った元銀行員・高畑五郎(田上ひろし)、母親を刺したが責任能力なしと判断されたカメラ小僧・光原正也(仲井真徹)、テロリスト退治に燃える元自衛官・神谷源一(高橋修)、ノイローゼになった高校教師・阪口静夫(大関真)、息子が起こした通り魔殺人について自責の念にかられる東千枝子(三谷悦代)、新興宗教の詐欺にかかった青年・松居久志(出口哲也)、自分のことを25年前に飼育員を踏み殺した象だと思い込んでいる奥川深(西海健二郎)、日本人の映画監督に騙されて来日したタイの女優・シンシア(山口麻衣加)、銀座のクラブのママから一文無しになった老女・八巻モネ(水野久美)、記憶を失った資産家の老人・金子正夫(佐原健二)、懇願されて執行した安楽死を殺人だと訴えられた医師……。そして彼らをケアする医師、インドネシア人の看護師、彼女を取材しに来たインドネシアのテレビ局のクルー、資産家の娘と弁護士など。そんな患者に関わる者たちもまた、人には言えない悩みや思惑を抱えていた。風変わりな言動を繰り広げる患者たちに最初は戸惑っていた田口だが、彼らと過ごすうちに一体誰が正常で誰が異常なのかわからなくなっていく。やがて患者の妄想が妄想を呼び、そこに外部の者たちの思惑が絡み合い思わぬ事件へと発展していく……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2011年
製作国 日本
配給 グアパ・グアポ
ヘッド館 テアトル新宿
上映時間 97
公開日 2011年2月26日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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