「月光の夏」(1993)

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68点68
出撃前の最後の思い出に、ピアノを弾いた特攻隊員の実話を映画化した人間ドラマ。昭和20年初夏。佐賀県にある鳥栖小学校のピアノ係をしていた吉岡公子のところに、二人の特攻隊員が訪れる。彼らは、出撃前にピアノを弾きたいと言い、一人はベートーヴェンの『月光』を、もう一人は『海ゆかば』を歌って去っていった……。映画はさらに、二人のうちの生き残った特攻隊員にスポットを当て、戦争時の抑圧された青春像を描いていく。

あらすじ

吉岡公子はかつて教師として勤めた鳥栖小学校の古いグランドピアノについて忘れられない思い出を持っていた。昭和二〇年初夏、当時ピアノ係をしていた公子のところに、目達原基地から二人の青年特攻隊員が訪れた。生きては帰れぬ出撃を前にどうしてもピアノが弾きたいと、一人の青年はベートーベンのピアノソナタ『月光』を、もう一方の青年は『海ゆかば』を弾いて基地に帰っていった。二か月後に戦争は終わった。公子が語るその思い出は新聞やラジオで報道され、平和の記念碑としてピアノは保存されることになった。地元ラジオ局の石田りえはドキュメンタリー作家の三池安文と共にピアノを弾いたと思われる元少尉風間森介を訪ねるが、風間は何も語ろうとしない。石田たちは生き残った特攻隊員に取材を重ね、特攻出撃を途中で放棄した隊員を幽閉していた“振武寮”の存在を知り、特攻平和記念館で『月光』を弾いた海野光彦少尉の遺影を発見する。それをきっかけに風間の閉ざされた心は徐々に開き、エンジンの不調で特攻から引き返したこと、“振武寮”に入れられた屈辱と絶望の日々のことを語り始めた。半世紀を経て思い出のピアノと再会した風間は、当時を振り返りながら『月光』を奏でるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1993年
製作国 日本
配給 仕事
上映時間 112
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