「バルトの楽園〈がくえん〉」(2006)

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【DVD発売中】

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戦時中という特殊な環境の中で、国境を越え人間同士としてつきあった人々の誠実さや愛を深く描く。「第9」の合唱シーンは感涙モノ。ドイツ人捕虜を人道的に扱おうと尽力する所長役に松平健。その妻に高島礼子ら実力派の共演も見もの。

あらすじ

1914年に勃発した第一次世界大戦。日本軍はドイツの極東における拠点地である中国・青島を攻略した。この戦いで敗れたドイツ兵4700人は捕虜として日本国内の12ヶ所の俘虜収容所に送られた。徳島県鳴門市にある板東俘虜収容所では、松江豊寿所長(松平健)の指導の下に、地元民と捕虜の融和を図ろうとする方針が取られていた。ここでは捕虜たちによるオーケストラが活動し、パンを焼くことも印刷をすることも許されていた。ソーセージを肴にビールを飲む自由さえあった。脱走を計った捕虜・カルルがパン焼き職人だと知った松江所長はパン焼きを任せることにする。捕虜たちは松江所長の温かい人柄に惹かれていくが、軍部からは、手ぬるいと批判を受けてしまう。しかし松江は妻・歌子(高島礼子)の励ましもあってへこたれなかった。そんなある日、日本とドイツの混血少女・志をが、ドイツ人の父を探してやってくる。調べによって志をの父が戦死していたことが判る。ある兵士から父の形見のロケットを渡され、泣き崩れる志を。そんな頃、捕虜たちが作った製品や菓子、演奏などを披露する世界でも類を見ない『俘虜製作品博覧会』が開催された。そこで出会ったカルルと志をの間に親子のような交流が生まれる。1918年11月11日、第一次世界大戦はドイツの敗北により終結した。所内では青島の戦いを指揮したハインリッヒ総督(ブルーノ・ガンツ)が自殺未遂をおこしてしまう。一命を取り留めたハインリッヒに、松江は自らの会津人としての誇りを語り、勇気づけるのだった。終戦によって解放されたドイツ人たちは松江所長や地元民への感謝を込めて日本で初めてベートーヴェンの『第九』を演奏した。その高らかな演奏が響き渡り、日本人とドイツ人の間に敵味方を越えた一体感が生まれる。ハインリッヒは感謝の印に松江に愛用のステッキを贈呈し、カルルは日本に残って志をと共に生きていく決心をした。様々な人々の想いを乗せて、『第九』は熱狂的な大団円を迎えるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2006年
製作国 日本
配給 東映=「バルトの楽園」製作委員会
ヘッド館 全国東映系公開
上映時間 134
公開日 2006年6月17日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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