「ちゃんと伝える」(2009)

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『愛のむきだし』で第59回ベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞とカリガリ賞をW受賞した園子温によるヒューマン・ドラマ。余命を宣告された父と子の姿を通して、生と死を見つめる。闘病シーンよりも日常を描くことで、大切な人と生きる時間の尊さを浮き彫りにする。EXILEのパフォーマーとして活躍するAKIRAが映画初主演を果たした。

あらすじ

史郎(AKIRA)は、地方都市のタウンマガジン編集部に勤める27歳。ある日、彼の元に突然の知らせが舞い込む。地元の高校サッカー部で鬼コーチとして知られた父(奥田瑛二)が倒れ、病院に運び込まれたというのだ。ほどなく容態は安定したものの、その体は既にガンに蝕まれており、先行きは全く楽観できなかった。高校時代、サッカー部に所属していた史郎は、厳しいコーチであり、家でも厳格で絶対的な存在だった父と打ち解けることができず、言葉を交わすこともほとんどないまま過ごしていた。だが、父の病気を知った彼は、そのことを後悔し、ある決意を固める。それは、毎日1時間は病室を訪れ、父との関係を修復することだった。やがて、彼の思いが父に通じるようになり、2人の距離は次第に近づいていく。“元気になったら、湖に釣りに連れて行ってくれ”と告げる父に満面の笑みで答える史郎。母(高橋惠子)は、そんな2人をそっと見守る。だが、そんな史郎にもたらされた残酷な事実。父の担当医師(吹越満)は告げる。“史郎さん、あなたがガンです”。胃の痛みを訴えていた史郎に対する検査結果だった。しかも、彼のガンは悪性で、父よりも症状が重いという。父は息子の死を見取ってから、あの世へ行くことになるかもしれない……。史郎は、それを両親に告げられないでいた。そしてもう1人、史郎がその事実を告げられない相手がいた。それは、幼なじみで恋人の陽子(伊藤歩)。そうとは知らずに、2人の結婚を話題にする陽子に、史郎はどうすればいいのかわからない。もはや果たせそうにない父との約束。人生をともに歩んで行きたいと願う陽子への想い。やがて、ひとり秘密を抱え込んで苦悩する史郎のもとに、予期せぬ悲報が届く……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2009年
製作国 日本
配給 ギャガ
ヘッド館 シネカノン有楽町1丁目
上映時間 108
公開日 2009年8月22日(土)公開
カテゴリ 人間ドラマ
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