「まらそん侍」(1956)

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戦前のナンセンス時代劇の系譜を継ぐ佳作。家老のおてんば娘を手に入れようと、若侍たちが遠足(とおあし)の儀と呼ばれるマラソンにしのぎを削る。これに泥棒のトニー谷が絡み、レースは大混乱。大泉滉のライトな走りっぷりが爆笑をさそい、トニー谷も最高だ。

あらすじ

安政年間、上州安中藩では毎年秋、安中城から碓氷峠の熊野権現まで往復する全コース十四里十四丁の「遠足の儀」を行った。今のマラソン競走である。今年の競争に勝った五人のうち数馬、幾之助の二人は表彰式の席上、家老宇佐見監物の娘千鶴を見染めた。しかし、次席家老の息子の市之丞が一足先に結婚を申し込んだときき、自棄酒をあおりに大黒屋に行った。そこで高崎の顔役政五郎達と衝突した。また数馬は大黒屋の看板娘お糸に見染められた。二人は藩校甘雨塾の学長山田三川に勇気づけられて監物に会い千鶴に求婚した。千鶴は市之丞の申し込みは断ったが、二人に対してはどちらを選ぶべきか迷った。父親の監物は思いあまって殿に相談した。一方、泥棒の丹九郎は相棒のお紺等と安中藩の家宝、金ギセルを狙っていた。やがて一年がたちまた遠足の期日が迫った。殿は数馬と幾之助のうちこの競走に勝ったものに千鶴をめあわそうという案を出した。遠足の前夜、丹九郎は金ギセルを盗み出した。丹九郎はそのキセルを持ち、選手の一人に化けて関所を突破しようとした。折しも安中藩に幕府の使者が現われ、アメリカ使節ペルリに贈るのだからキセルを出せといって来た。この騒ぎのうちにいよいよ競争が始まった。顔役政五郎は途中で数馬を襲撃するが、幾之助の加勢で失敗した。丹九郎は折角盗んだキセルを、手違いから大黒屋のお糸の手に渡してしまい、お糸から藩に返された。数馬と幾之助はへとへとになってゴールに駈けつけ、二人とも同時にゴールインすると見えたが、数馬を恋するお糸の防害が効を奏し、一着は幾之助が占めた。かくて幾之助は千鶴と、数馬ほお糸と結ばれた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1956年
製作国 日本
配給 大映
上映時間 89
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