「るにん」(2004)

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処女作『少女・an adlescent』で監督としても高い才能を発揮した奥田瑛二の第2作は、江戸時代を背景にした歴史ロマン。当時、流刑の地であった八丈島を舞台に、罪人の花魁と若者の一途な愛を描く。島の男連中を大きな愛で包み込む主人公の豊菊を体現した松坂慶子の熱演が光る。

あらすじ

『鳥も通わぬ』と謳われた孤島「八丈島」に、島流しにされた男女が棲息していた。江戸・吉原に火付けをした罪で流人となった花魁・豊菊(松坂慶子)は、島役人・稲葉重三郎(根津甚八)に流人仲間の罪を密告し、男たちに体を売って生き延びてきた。それもただひたすら“御赦免状”を貰い、再び江戸へ帰るためだ。しかし、待てど暮らせど御赦免状は届かない。稲葉が自分の体をただ弄んでいたことを知ると、豊菊は稲葉の股間を刀で斬り付けた。逆に稲葉の怒りを買った豊菊は、折檻を受ける。心身共にボロボロになった豊菊を介抱したのは、博打の罪で流人となった新人の喜三郎(西島干博)だ。豊菊が嘆き悲しむ姿を見て、喜三郎は優しく抱擁しながら、江戸へ連れて行ってやることを誓う。翌日から喜三郎は海を見渡せる崖に座り、潮の流れを観察する。八丈島の風土・文化を研究している元・武士の流人・近藤富蔵によると、7月になれば無潮の海を舟で抜けられる時があるという。そんな喜三郎の企みを察して、豊菊同様、吉原の火付けの罪で流人となった花鳥がすり寄ってきた。色仕掛けで喜三郎に迫る花烏だが、豊菊を愛する喜三郎は毅然と突っぱねる。男たちの慰め者であり、自分より遙かに年を得た豊菊に女として負けたと自暴自棄になった花鳥は、島の男たちをけしかけて“抜け舟”を決行する。だが役人に見つかって連れ戻され、“ぶっころがし”の刑に処される。命を張って江戸へ戻ろうとした花鳥の姿を見て、豊菊は遂に抜け舟を決意する。豊菊、喜三郎たちを乗せた和船は八丈島を静かに離れ、困難の末に江戸へ帰還する。仲間たちと別れ、花鳥の両親に花鳥の最期を伝えに行く豊菊と喜三郎だが、奉行所に通報され逃亡する。豊菊を逃がそうとして殺された喜三郎の後を追うように、豊菊は捕えられ、斬首刑となるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2004年
製作国 日本
配給 東京テアトル=ゼロ・ピクチュアズ
上映時間 149
公開日 2006年1月14日(土)公開
映倫 R15+
カテゴリ 仁侠/時代劇
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