「ああ爆弾」(1964)

【DVD発売中】

72点72
昔かたぎのヤクザ、大名組の大名大作は、3年ぶりに刑期を終えて出所してみると、組が市会議員に立候補する新興ヤクザ、矢東に乗っとられているので驚く。怒り狂った大作は、単身矢東のところへ乗り込むが、簡単に追い返され、幼なじみのシイタケこと椎野に助けられる。シイタケは矢東の運転手で、毎週銀行に行くという。そこで大作は、子分に命じて万年筆爆弾を作らせ矢東を殺そうとするが、ひょんなことからそれが矢東には渡らず、あちこちを転々とする……。大作のバックには浪曲や御詠歌、矢東のバックにはモダンジャズやワルツを流すなど、BGMの使い方も秀逸な岡本喜八の痛快作。

あらすじ

大名組六代大名大作は、子分の太郎をつれて、三年振りで娑婆に出て来たが、俗界のようすは一変して、大勢の子分をかかえた大名組も今は、市会議員に立候補する矢東弥三郎にのっとられていた。そして二号のミナコまで、子分のテツに寝取られて、大作は悄然とした。大名の家は矢東の表札がかけられ、妻の梅子は、新しい宗教にこって太鼓を叩き、息子の健作は、新聞配達をしているという落ちぶれように思い余った大作は、ドスを片手に殴り込んだが果せず、幼馴染のシイタケこと椎野に助けられた。シイタケは、矢東の運転手で毎週銀行に預金をおろしに行くという。話を聞いた大作は、矢東の口癖の“ぺンは文化の生命なり”の不愉快な仮面と、平和産業の看板をかける組をわがものにしようと、太郎が爆弾作りの名人なのを利用して万年筆に爆弾を仕組んで、矢東を狙った。矢東が床屋に行ったのを機会に、清掃員に化けた大作と太郎は、矢東の背広の万年筆をすりかえたが、丁度一緒に来ていたシイタケが、その背広を持つと銀行に出かけていったので二人は青くなった。貧乏に敗けたシイタケは、預金の金をもってドロンをきめていたが、折しも、銀行ギャングに会い、万年筆も金も置いて逃げ出した。翌朝、爆弾仕掛けの万年筆は、掃除婦の手に渡り、健作は、それを三〇〇円で買って、大得意。大作も見覚えのある万年筆に、ようやくの思いで捨てさせた。一方矢東は選挙に敗れたが、一案を思いついた大作はゴルフボールに爆弾をしかけ、当選議員の命とひきかえに、五〇〇万でボールを矢東に売った。身代り当選に喜んだ矢東だが、またも健作がキャディーとして市会議員についていると知り、太郎はゴルフ場に車を走らせたが、一瞬早くボールは、場外に飛び、太郎の車の傍で爆発した。爆風でボロボロとなった車の側で太郎は健作の無事を喜んだ。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1964年
製作国 日本
配給 東宝
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