「カミュなんて知らない」(2005)

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不条理殺人を犯した高校生の実話を映画化しようとする大学生たちの群像劇。『ザ・プレイヤー』のパロディのごとき驚異的な長回しが炸裂する冒頭から、スリリングな映像世界が展開。現実と虚構の狭間を揺らめく若者たちの姿を活写する。

あらすじ

都心にある大学キャンパス。映像ワークショップを受講する学生たちは、高校生による老婆殺人事件を題材にしたノンフィクション『退屈な殺人者』を原作に、映画「タイクツな殺人者」を製作することになった。クランクイン5日前、主演俳優が突然降板し、助監督の久田喜代子(前田愛)は代役探しに奔走する。一方、監督の松川直樹(柏原収史)は妄信的な恋人ユカリ(吉川ひなの)の存在に悩まされていた。やがて主役の代役に、演劇サークルの風変わりな青年・池田哲哉(中泉英雄)が抜擢される。撮影リハーサルが始まるが、“人間を殺してみたかった。殺したらどうなるか実験してみたかった”という主人公の心理解釈を巡り、松川と久田は激しい議論を戦わせる。民家に侵入し老婆を殺害した時、少年の精神状態は「異常」か「正常」か、一体どちらだったのだろう。学生たちを穏健に見守る指導教授・中條も、陰では学生たちにアッシェンバッハ(『ベニスに死す』でダーク・ボガードが演じた作曲家)と揶揄されている。かつて映画監督として鳴らした彼は、15年前に現場から遠ざかり、今では大学の教授として学生に映画を教えている。私生活では2年前に妻を病気で亡くして以来、孤独な日々を送っている。しかし彼の視線の先には、最近密かに淡い思いを寄せる美しい女子大生レイ(黒木メイサ)がいた。一方、池田は両性具有的な妖しさで、次第に「台風の目」のように周囲を撹乱し始める。狂騒と白熱の映画製作の渦中に投げ出された学生たちは、無事に「タイクツな殺人者」を完成させることができるのか。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2005年
製作国 日本
配給 ワコー=グアパ・グアポ=「カミュなんて知らない」製作委員会
上映時間 115
公開日 2006年1月14日(土)公開
映倫 PG12
カテゴリ 青春ドラマ
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