「誰〈た〉がために」(2005)

72点72
新人・日向寺太郎監督が現代日本が抱える問題に果敢に挑んだ、聡明かつ野心的なデビュー作。妊娠中の妻を惨殺された青年が抱く、少年法によって保護された犯人への怒りを見つめ、その鮮烈なラストと共に、見る者に深い余韻を与える。人間の可能性を全身で演じた浅野忠信の名演も絶品。

あらすじ

昔ながらの面影をわずかに残す東京の下町。元報道カメラマンだった民郎(浅野忠信)は、父親の急死により写真館の後を継ぐが、満たされない日々を送っていた。ある日、幼なじみのマリ(池脇千鶴)が、友人の亜弥子(エリカ)を連れてきた。亜弥子と民郎は一目で惹かれあう。共に心に欠けた部分を持っていた二人は、それを埋めるかのように深く愛し合い、やがて亜弥子は妊娠する。しかし、幸せな日々も束の間だった。亜弥子はある日、一面識もない少年(小池徹平)によって、お腹の子ともども殺されてしまう。「なぜ亜弥子が?」。突然の理不尽な暴力に、やり場のない怒りと悲しみから、失意の日々を送る民郎。それでも何とか日常生活を取り戻そうとするが、時折りどうしても抑え切れない感情が湧き起こる。民郎への想いを密かに抱き続けているマリは民郎を励まし、なんとか立ち直らせようとする。そんな時、少年が思いの外、軽い刑で少年院を出所したことを知る。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2005年
製作国 日本
配給 パル企画=マジックアワー
上映時間 97
公開日 2005年10月15日(土)公開
カテゴリ 社会派ドラマ
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