「アラスカ物語」(1977)

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明治中期、単身アラスカに渡って、飢餓に苦しむエスキモーのため、新天地ビーバー村を築いた日本人・フランク安田の波乱に富んだ半生を描いたもの。大規模なアラスカ・ロケが敢行され、原作のイメージを裏切らないスケールの大きな作品に仕上がっている。

あらすじ

宮城県石巻。二十歳の安由恭輔にとって海は理想と冒険であった。明治十九年、単身アメリカへ渡った恭輔は、フランク安田と名のって、アメリカ船に乗り込んだ。その年の冬、だれかが船の食糧を横流ししていることが発覚。恭輔はうたがわれ、結局、船をおりてしまった。そして、ポイントバローのブロワー交易所の助手となり、イヌイットとも友達になり、美しい娘・ネビロを知る。やがてイヌイットにとって大事な季節がやってきた。鯨漁である。しかし、恭輔たちのがんばりもむなしく、不猟で終ってしまう。ここでも、恭輔はイヌイットの習慣、漁へ出発する前には、かならず女を抱かなければならないということを拒否したからだとせめられる。恭輔は、ネビロと一緒に、四〇〇キロ離れた場所へ移った。そして、毛皮の交易で成績を上げ、一年ぶりでポイントバローへもどってくる。しかし、そこは白人達の乱獲により、イヌイット達が飢餓状態でいた。恭輔は、この飢餓状態を救うには、内陸の動物にたよらなければならないと考えるが、運悪く、アラスカを襲った麻疹により、娘や多数のイヌイットの命がうばわれてしまう。そんな時、恭輔は、カーターと出会い、金脈探しに協力する。これには、イヌイットの新天地を探すことも含まれていた。そして、かなり遠くまで足をのばし、インディアンと友人というジョージ大島と知り合う。金探しも二年目に入る。ついに、カーターは金探しを中止することにきめるが、恭輔の説得により金探しを再開。恭輔とカーターは、二手に別れて探すことにした。これは、恭輔の最後の賭けであった。ネビロの胸が恭輔に出会った時のように鳴った。ついに恭輔達は、シャンダラー河の河底から金を発見した。カーターは発掘権を取り、大規模な開発を始めた。恭輔達も、イヌイットをシャンダラー河域に大移動させることを始めた。この移動も大変であるが、隣接するインディアンの大酋長がイヌイットの居住を許してくれるかという問題もあった。恭輔はジョージ大島の仲だちにより、大酋長と三日間に渡って話し合いを続け、やっとシャンダラー河域を認めてもらった。こうして新天地、ビーバー村は誕生した。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1977年
製作国 日本
配給 東京映画
上映時間 141
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