「喜劇 夜光族」(1971)

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毎夜、盛り場のネオンの海を渡り歩く“夜光族“たちを描くコメディ。夜の銀座をいく平木平三は“結ばせ屋“、つまりホステスとお客の縁結びの神様である。結婚から入籍まで世話をして、その謝礼で優雅な暮らしをしているが、娘はそんな父の職業に文句を言うようになってきた……。

あらすじ

ここは東京、夜の銀座。ネオンの輝きに誘われ、アルコールとアバンチュールを求めて夜の紳士が行き交う中に、平木平三が、颯爽と歩いている。彼は、銀座界隈のバーのホステスの間では知る人ぞ知る“結ばせ屋”つまり、一夜妻などの紹介とは違って、一生の伴侶を誓うホステスとお客の縁結びの神なのである。結婚、入籍その他一切の事務を担当し、その謝礼が生活の糧という優雅な商売である。商売は万事好調で、悩みといえば、この誇り高き職業をポン引きと勘違いする不届き者が居ることと、自動車修理工業で働く一人娘花子が、死んだ女房そっくりに、何かと小言を言うようになってきたこと位である。一方、花子は、ホステスの縁結びに夢中になっている父親を尻目に、秘かに恋愛進行中、だが結婚資金がちょっと不足している。彼女と恋人の太郎は、資金は昼間の商売で作るという協定を結んでいたが、太郎が友人の借金を、肩がわりするハメとなりバーテンとして「セブン」で働くこととなる。そんなある日、平三が上機嫌で「セブン」を訪れ、花子の恋人とは知らずに太郎を紹介されたが、相性が悪く、不吉な初対面だった。これがケチのつきはじめ、平三は売春斡旋容疑で警察で調書を取られ、ショックで商売廃業の決心を固めて、夜警として再出発する。しかし、同じ夜の商売でも、ネオンの海を離れるのは、陸に上った河童も同然、ネオンの誘惑をふり切ることは、夜光族平三には所詮無理な話で、二日ももたずに花子に内緒で銀座にカムバックした。ところが花子も太郎と一緒に働くため、ホステスに転業、洋裁学校に行くと称して「セブン」に勤める。再起祝いを「ブーベ」で飾った平三は、かねてより惚れていた美人ママのり子獲得に本腰を入れ、攻撃を開始したが、この時すでに強力なライバルが現われた。そのライバルとは、「ブーベ」のバーテンの純平で、以前からのり子と結婚したいと思いながら仲々プロポーズする勇気がない。そんないきさつを打明けられた平三は、得意になって口説きの秘術を伝授、これが敵に塩を送った格好になった。意を決した純平、早速、教科書通りにのり子にアタック、見事ハートをキャッチ、ネオンの空に舞う大ホームランとなった。ア然とする平三、ガックリ肩を落して帰宅すると、花子が例のバーテン、太郎を連れて帰り、紹介したからたまらない。彼の気嫌の悪さは火に油をそそぐ結果となった。明けて翌日、テツ子が平三とかけ合い、平三も花子が好きならばと許してやり、花子は、太郎とともに彼の田舎に向った。残された平三の、今日も銀座のネオンの海を泳ぐ姿はハツラツとしている。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1971年
製作国 日本
配給 松竹
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