「勝手に逃げろ/人生」(1979)

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61点61
1970年代に政治へ走り商業映画から遠ざかっていたゴダール監督が、復活を告げた快作。主人公は都会を離れ田舎で生活を始めようとしているドゥニーと、その愛人でテレビ局に勤めるポール、田舎から都会に出てきた娼婦のイザベル。彼ら3人のそれぞれの人生が、“勝手に逃げろ“と“人生“をモチーフに、『想像界』『不安』『商売』『音楽』の4つの章の中で描かれている。ゴダールの1970年代の作品を総括するほか、1980年代の作品への基礎的要素を持つ重要な作品。コマ落としによるストップモーションやスローモーションを多用した、躍動感あふれる映像も印象的だ。日本では長い間、未公開であったが1995年に公開された。

あらすじ

木曜日。テレビ番組のディレクター、ポール・ゴダール(ジャック・デュトロン)はホテルから同僚で別れた恋人、ドゥニーズ・ランボー(ナタリー・バイ)に電話している。彼はホテルを出て車に乗る。一方、ドゥニーズは自転車でレマン湖畔の田舎を走っている。彼女は元活動家で今は地方新聞を発行している旧友ミシェル・ピアジェ(ミシェル・カサーニュ)と出会う。ドゥニーズは田舎からテレビ局のポールに電話し、2年間暖めてきたマルグリット・デュラスが出演する番組の件について話す。ポールは自分の企画した番組を作るために戻ってきたドゥニーズと再会するが、デュラスがいないのを知った彼女はポールを激しくなじる。ポールは別れた妻のポーレット(ポール・ミュレ)、11歳の誕生日を迎えた娘セシル(セシル・タネール)と一緒に食事するが、ポーレットは小切手を、セシルはプレゼントを要求し、気まずい雰囲気になる。その後ポールは映画「街の灯」を観るために並んでいると、娼婦のイザベル・リヴィエール(イザベル・ユペール)に声をかけられ彼女を買う。金曜日。イザベルは売春の元締めロジェ(ロジェ・ジャンドリー)とベルトラン(ベルトラン・カザシュス)に捕まり、勝手に客を取った罰として尻を叩かれる。イザベルが女友達ミシェル(ミシェル・グレゼール)のアパートに帰ると田舎から出てきた妹(アンナ・バルダッチーニ)がいた。金が要るという彼女に売春について教えたイザベルはペルソンヌ氏(フレッド・ペルソンヌ)や実業家風のボス(ローラン・アムステュツ)に買われ、倒錯的なプレイを演じる。彼女はアパートを借りるため、ドゥニーズに電話する。土曜日。ドゥニーズのアパートを訪れたイザベルは、ポールがドゥニーズに飛びかかり、床に倒れるのを見た。ドゥニーズはイザベルにアパートの鍵を貸すことにした後、駅でポールに別れを告げ、自転車で田舎に戻る。水曜日。都会に戻ったポールは街でポーレットとセシルに偶然会った直後、イザベルの妹の乗った車にはねられた。 【キネマ旬報データベースより】
原題 SAUVE QUI PEUT(LA VIE)
製作年 1979年
製作国 仏=スイス
配給 ハピネット・ピクチャーズ=アニープラネット
上映時間 90
公開日 2003年4月5日(土)公開
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