「パリの哀愁」(1976)

30点30

あらすじ

パリへ留学中の画学生滝村二郎はふとしたことから、美しい人妻マリー・ローランと知り合い、愛するようになった。マリーの夫ジャンは、密輸で金もうけをしている悪徳業者で、異常に嫉妬深く、常に腹心の運転手マックスにマリーの後を尾けさせていた。二郎に二度と会わない決心をしていたマリーだが、二郎がマックスに傷つけられたために、心配して再会、シャンティの城にピクニックに行く約束をした。日曜日。二人はなだらかな風景を走り抜け、シャンティの城に着いた。森の中で唇を求め合う二郎とマリー。二郎がアパートに帰ると、日本から幼友達の伊都子が、ツアーの途中に立ち寄っていた。二郎は久しぶりに会う伊都子との会話の中にも、マリーの面影が離れなかった。ある日、二郎はとうとうジャンが居るのも構わずローラン邸を訪れた。マリーは戸惑いながらも、二郎を冷く追い帰した。だが、嫉妬に燃えたジャンが以前にも増してマリーを責めたてるため、マリーはついに二郎と駆け落ちをして、自由を得ようとした。逃避行に出たマリーと二郎は、南仏ツーロンで愛の日々を送っていた。そんなある日、二郎は過激派学生の嫌疑により逮捕され、止めようとしたマリーは、ホテルのテラスから足をすべらせ海に落ちた。マリーは死んだ、と聞かされ、日本に強制送還された二郎は、金沢の父のもとで、希望のない毎日を送っていた。そんな二郎を元気づけてくれたのが伊都子で、二郎は父のすすめもあって彼女と結婚する意志を固めた。その時、死んだと思っていたマリーが、二郎を訪ねて来た。しかし、二郎がすでに伊都子と婚約していることを知ったマリーは、自らの恋をあきらめて、フランスへ帰る決心をした。だが、二郎はマリーを忘れることができず、マリーを追って、同じパリ行きの飛行機に乗込んだ。中東国に着陸した一行を待ちかまえていたのはゲリラの一味だった。ゲリラが空港関係者と身代金の交渉をしている隙を盗んで、二郎とマリーは、ジープに飛び乗り走らせた。その後をゲリラが一斉射撃した。二人のジープが砂漠の中を進み、オアシスの木蔭に着いた時、マリーの胸は銃弾で赤く染まっていた。二郎はマリーの死体を抱いて果てしなく続く砂漠の中を歩いて行った……。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1976年
製作国 日本
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