「鍵がない」(2005)

【DVD発売中】

63点63
確かな演技力で今や日本映画界に欠かせない存在となったつぐみと、『ヴァイブレータ』など出演作が目白押しの大森南朋の共演作。鍵を失くし家を締め出された女性が、その一夜の中で過去の恋愛に整理をつけていく。ヒロインの抱く心情をしっかりと表現したつぐみの好演が印象深い。

あらすじ

ある雨の日、美沙子(つぐみ)は電車を降りると、雨が降っていた。駅の階段で雨宿りしていると、一年前に別れた彼のことを思い出す。別れてしまった彼、良介(大森南朋)との出会いが、ちょうどこんな雨の日だったのだ。「傘、ないんですか?」。良介の幼い娘・日菜(小栗万優子)が美沙子に声をかけ、3人は一緒に帰った。それが出会いだった。今の美沙子には、差し伸べられる傘はない。雨に打たれながら、あの日、一緒に帰った道を走りながら帰る美沙子。家の前に着き、鍵を開けようとすると、なんと鍵がない。修理屋さんに電話をするけれど、夜は作業ができないからと断られるし、友だちにも連絡がつかない。仕方がなくカフェに入って晩ご飯を食べていると、隣のテーブルには何やらカップルが座っている。別れ話を切り出すOL、まゆ(藤真美穂)と、格好いいけどうだつのあがらなさそうな淳(高野八誠)がいる。思わず聞き耳を立ててしまう美沙子。そのとき、良介に家の鍵を預けていたことを美沙子は思い出す。美沙子はまだ、良介のことが忘れられなかった。携帯電話の電源も切れてしまい、鍵をきっかけに思い切って公衆電話から良介に電話する美沙子。でも、そこには良介の新しい恋人、典子(目黒真希)がいた。とっさに「彼氏のところに泊めてもらうから、大丈夫」と嘘をついてしまう美沙子。電話を切った後、行くあてもない美沙子はまたとぼとぼと街をふらつく。人気のなくなった商店街には、売れないミュージシャン、斉藤(金剛地武志)がいた。座り込んで動かない美沙子に曲をプレゼントするけれど、美沙子は上の空でその場を立ち去ってしまう。その横には、さきほどのカフェで隣り合わせたまゆがいた。そしてまゆは、斉藤の曲を聴いて勇気づけられるのだった。良介の家に向かうバス停には、カフェにいた淳が座っていた。美沙子は落とした百円玉をきっかけに話をしようとするけれど、彼の前に、まゆが現れる。美沙子の百円玉を持ったまま、ふたりは夜の闇に消えてゆく。またひとりぼっちになってしまった美沙子の前を、バスが通り過ぎる。そのバスに、美沙子は思わず乗り込んでしまう。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2005年
製作国 日本
配給 スローラーナー=Breath=NMLエンタテインメント=井の頭映画社=三ノ橋映像=博報堂フォトクリエイティブ
上映時間 83
公開日 2005年10月8日(土)公開
カテゴリ ラブ・ストーリー
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