「港のヨーコ ヨコハマ ヨコスカ」(1975)

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ダウンタウン・ブギウギ・バンドの同名大ヒット曲の歌詞に沿ってストーリーを展開、一人の少女の青春の高揚と挫折のドラマを描いた作品。“髪の長い女・ヨーコ“を早乙女愛が演じ、松坂慶子、多岐川裕美が脇を固める。宇崎竜童が初めて映画音楽を担当。

あらすじ

中条さとみは、家出して行方の知れない姉・ヨーコを捜しに鹿児島から横浜にやって来た。母に死なれた今、さとみにとってヨーコはただ一人の肉親である。ヨーコは半年前まで確かに横浜にいたということ以外は、何の足どりもつかめなかった。さとみは幼友達の井上吾郎を呼びだした。だが吾郎は、「姉さんを捜すのをやめて鹿児島に帰んな」と冷たく突きはなした。幾日も幾日もヨーコの噂を追って探し歩いていたさとみは、ある日、ゴーゴークラブ“カナバル”の経営者・早瀬由香とマネージャーの松永誠一の乗る車に轢ねられた。由香はさとみを自分のマンションに連れ帰った。数日後、“カナバル”に松葉杖の女・久保木紀子がやって来た。彼女はゴーゴーグループ“木牧会”のリーダーなのだが、昨年のゴーゴー大会で、由香の推すヨーコに負けたため紀子に大金を賭けていた男に刺されたのだった。そして、紀子は今年は由香に復讐すべく橋爪マリを育てた。一方、由香は、さとみにヨーコ捜しの協力を約束する条件で、ゴーゴーダンサーになることを納得させた。さとみはメキメキ上達し、ゴーゴー大会でマリを破った。その夜マリは逗子の海岸で自殺した。ヨーコを捜している者がもう一人いた。ヨーコをバーテン殺しの容疑で追っている刑事の高野明である。やがて踊りに対して情熱を失ったさとみは、横須賀に行った。大衆食堂、キャバレー、ゲームコーナー……ヨーコの行方は杳として分らない。金に困ったさとみは紀子に借金を申し入れた。「あなたとヨーコさんはまるで違うのね。ヨーコさんは自分が生きるためにはいつだって身体を投げだすわ。あなたはそうするのには幼なすぎるのね」と紀子。更に数日後、さとみは、ヨーコが外国へ行くことを紀子から知らされた。横浜港大桟橋。さとみが着いた時、船はすでに岸壁を離れていた。ヨーコらしい女が子猫を抱いて船首に立っていた。「サヨウナラ、もう会うこともないでしょう。元気でね、ヨーコ」遠去かる船の汽笛が、日本を去るヨーコの気持を伝えるように、もの哀しく鳴り響いていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1975年
製作国 日本
配給 松竹
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