「怖がる人々」(1994)

60点60

あらすじ

第一話「箱の中」深夜、マンションに帰ってきた男はエレベーターで美女と乗り合わせる。エレベーターは動き出した途端、停止してしまう。閉じ込められた二人。すると、女は「たじまに頼まれたのだろう。早く動かして」と男に喰ってかかる。さらに、カミソリをふりまわし始め、狭い空間を訳も分からず逃げまわる男。やがて、エレベーターは動き出すと、女はケロリと出て行ってしまう。男が呆気にとられているとエレベーターの中にまた、危険な男が入ってきた。 第二話「吉備津の釜」無職の悦子は職探しているが、なかなか上手くいかない。そんな時、ふとしたきっかけで知り合った初江に職を世話してもらう。翌日、紹介状をもって約束の場所へ向かう悦子は子供のときに聞いた吉備津の釜のおじさんの話を思い出す。掟を破って船を出した船頭・元の話で、元は荷揚げをすませ、法話を聞くため寺に向かう途中、見ず知らずの男から手紙を届けるように頼まれる。その中身は元を殺してくれとあった。老僧の機転で、元は危うく命拾いするというものだった。悦子は初江からもらった紹介状が気になり開けてみると何も書いていない。不気味に思い引き返してしまう悦子。後日、新聞に詐欺の疑いがある初江が自殺したとあった。 第三話「乗越駅の刑罰」小説家の入江又造は七年ぶりに里帰り、乗越駅にやってくる。無人と思い切符を出さずに改札口を抜けようとしたところに、駅員に呼び止められる。又造の弁解を一向に認めない駅員は、言葉尻をとらえてイビリだす。そこに、もう一人の駅員が来て子猫でスープを作り始める。怖くなった又造は金をつかませて逃げようとするが、余計怒りにふれて、無理やり猫スープを飲まされてしまう。そんなところへ子猫の親と名乗る猫男が子猫を捜しにくるのだった。 第四話「火焔つつじ」呉服の行商をしている重助は土砂降りの雨の駅で出会った女・すみと宿に空き部屋がないため、一夜を過ごすことに。寝つけない重助は雨戸を開けようとするが、すみは怖がって開けさせない。理由は夜が明けたら話すと言う。翌日、すみは語り出す。元芸者で妾になっていたすみは男の子をもうけた。本妻もその子をかわいがってくれたが、つつじの季節のある日、つつじが燃える庭の中に子供が転がっているの見たと言う。重助はそんなすみを愛しく思い、所帯を持とうともちかける。すみは喜ぶが、窓の外には燃えるつつじがあった。 第五話「五郎八航空」無人島に取材に出かけた記者・佐々木とカメラマン旗山は突然の豪雨に遭い堀立小屋に逃げ込む。そこにいた農夫に不定期の航空便があると聞いた2人はそれに乗ることに。ところが、やって来たのは不安な飛行機で、しかも操縦士の五郎八が事故で代理の妻。恐る恐る乗る2人。飛行機は途中雲に覆われ、道に迷い、燃料が切れかかるがなんとか陸のガソリンスタンドに到着する。燃料を補給して再び飛び立とうとするが、旗山は危険を感じて降りてしまう。翌日、東京に帰ってきた佐々木はニュースで旗山が土砂崩れで生き埋めになったことを知った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1994年
製作国 日本
配給 松竹=サントリー
上映時間 117
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