「天使のはらわた 赤い閃光」(1994)

10点10
高校時代に見舞われたレイプという忌しい記憶を断ち切れず、カメラマンの名美は極度の清潔症に陥り、男と体を重ねると暴力的になってしまう。ある日、酔いつぶれて目覚めた彼女のかたわらに男の死体が横たわっていた。果して自分がやったのか、名美は消し忘れビデオを再生するが……。今回は相手役の村木は背後に退き、名美のトラウマ(精神的外傷)に焦点を絞ってサイコ・ミステリーに仕立てたところがミソ。鮮烈なラストシーンに川上麻衣子の新境地がうかがえる。

あらすじ

スチールカメラマンの土屋名美はAV撮影現場で仕事を進めるうち、9年前、見知らぬ大男にレイプされた過去を思い出した。事件以来男性恐怖症に陥っていた名美は、バーのママちひろと愛し合ったりするが本気にはなれない。その日、彼女は酒の力で気を紛らわせようとして酔い潰れてしまう。ふと目覚めるとそこはラブホテルの回転ベッドの上で、横にはハンディカメラと店の客だった須川の死体が。名美はとっさにビデオテープを抜き取り部屋を後にした。テープには見知らぬ女と須川の痴態が繰り広げられていた。その日から男の声で脅迫電話がかかるようになり、警察の捜査も名美の近くまで及ぶ。彼女はあの晩、アドレス帳をちひろの店で落としたこと、仕事で一緒になったフリーの編集者・村木哲郎も店にいたことを思い出し、村木にビデオを見てもらおうとする。その時、カッターナイフを持ったちひろが名美を助けに来たと言い、村木を襲ってきた。名美に脅迫電話をかけ、須川を花瓶で殴ったのはちひろだった。ちひろは村木と揉み合ううちに足を踏み外し、3階から落下して死亡した。……村木と愛し合う名美。ビデオテープの続きには、名美が須川をメッタ刺しにしている情景が…村木の返り血を浴びた名美は全てを洗い流すかのようにシャワーを浴びていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1994年
製作国 日本
上映時間 88
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