「未来の想い出・Last Christmas」(1992)

【DVD発売中】

64点64
藤子・F・不二雄がこの映画のために書き下ろした『ビッグコミック・スピリッツ』連載の同名漫画をもとに、森田芳光がSFものに初挑戦した作品。現在の記憶を持ったまま10年前に生まれ変わった二人の女性の姿を、ふくよかなイメージの連続で描く。当時18歳だった狂言師・和泉元彌が俳優デビューしたのも話題に。

あらすじ

1981年。夢見た一流漫画家を目指す納戸遊子であったが、せっかくの力作もライバルの漫画家とアイディアが似ているせいでボツ。うだつのあがらないまま10年の歳月が流れた91年のクリスマスの夜、寂しげに銀座の街を歩く遊子は占いの卓を出している金江銀子に呼びとめられた。彼女はデザイナーの倉美に憧れるものの、結局証券マンの杉田に口説かれ結婚。退屈な日々を送り、何の目的もなく占い師のアルバイトをしていたのであった。意気投合した2人はお互いの身の上を語り合い別れるが、翌日出版社のコンペでホールイン・ワンを出した遊子は、その場に倒れ息を引き取ってしまった。そして遊子の葬儀の夜、銀子も命を落としてしまう。遊子が目をさますとそこは10年前の世界だった。遊子はこれから発表されるはずの他人の作品を先取りして出版社に持ち込み、一躍一流作家の仲間入りをする。しかし、そんな遊子の元に彼女の秘密を知る者から脅迫状が届いた。脅える遊子の前に姿を見せたのは銀子であった。彼女も10年前にリプレイしており、今度は倉美に接近。競馬、株で大儲けし、今や経営コンサルタントとして大活躍の日々を送っていたのだった。ある日地方競馬に出掛けた2人の前に青年が現れ、遊子は狂言に打ち込むその青年、夏木に運命的な出会いを感じた。そして時は流れ91年、運命の日が訪れ、2人は再び死を迎えた。三たび生まれ変わった遊子と銀子。遊子は今度は自力で連載をつかみとり、夏木の心もとらえた。一方の銀子も倉美の支えとなり、彼を成功へと導く。またもや運命の日が近づく頃、銀子の妊娠が発覚。倉美と険悪な状況になっているところに遊子が飛び込んで来た。クリスマスのためフランスから帰ってくる夏木の乗る飛行機が、その晩墜落する機だったからだ。しかし取り乱したまま空港で待つ遊子と銀子の前に夏木が無事現れ、倉美と銀子も仲直りする。翌日ゴルフコンペで遊子はまたもやホールイン・ワンを記録するが、今度は息を引き取ることもなく元気にプレーを続けるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1992年
製作国 日本
上映時間 110
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