「芸者小夏 ひとり寝る夜の小夏」(1955)

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あらすじ

自分の名儀になっていない家に唯一人、虚ろな心を抱いて寝起きする夏子は再び芸者になるのがいやだった。楠見社長に信任の厚かった川島が何かと夏子の相談にのってやっていたが、ある時実業家で楠見の親友だった佐久間に彼女のことを依頼した。佐久間は満更でもないのだった。内心夏子に惚れていた川島は誰にも彼女を取られたくなかったが、さりとて自分の金で世話もできなかった。所詮、誰かの力を頼らなくては生きて行かれない芸者の運命、夏子は再び旦那をとる心を決め、佐久間に抱かれるのであった。川島は思いつめた様になっていた。夏子は新しく雇った露枝という女中とその従兄と称する山田に留守を頼み、川奈に出掛けたが、洋式のホテルに洋装で窮屈だった。佐久間は自分の型に夏子をはめようとしていた。そういう佐久間にふと夏子は母の許に帰りたくなった。帰れば帰ったで母にいさめられ、思い直して東京に帰るのであった。山田と夫婦気取りで留守番をしていた女中の露枝は妊娠していた。まさかと驚く夏子だったが、露枝は流産してしまった。銀座で姉さん芸者延千代と呉服を見て歩いていた夏子は、後を追って来た川島の差出す号外にびっくりした。佐久間が贈賄容疑で召喚されたのだった。その夜、雨の中を忍んでやって来た佐久間の胸に、夏子は顔を埋めて泣いた。佐久間が万一の場合と差出す三十万円の小切手も燃やしてしまった。翌朝早く、佐久間は連行された。また一人ぼっちの夏子は、心の故郷である富士山に自分の悲しみを訴えようと思った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1955年
製作国 日本
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