「ぜったい多数」(1965)

0点--
うたごえ喫茶“仲間“の常連・暁子は、ボーイとして働く早大生の秋山と知り合う。若者たちは“仲間“を舞台に青春を謳歌していたが、ある日秋山は胃ガンの診断を受け、長くて1年の命と宣告される……。曽野綾子の同名小説を映画化した青春映画。当時の風俗がふんだんに取り入れられており、興味深い。

あらすじ

神田大学を卒業した森暁子は、うたごえ喫茶「仲間」の経営者大滝のつてで、デザイナーとして就職した。郊外の下宿に舞い戻った暁子を、留年した阿高や大学院生の早川、生瀬弥生の同棲組が喜んで迎えた。「仲間」に勤めた暁子は、早大の学生で夜、ボーイとして働く秋山と知り合った。秋山は母のような思慕を暁子に抱いた。神田大学のタレント助教授今泉が、東日テレビの“レジャー企画”でうたごえ喫茶を訪れることを聞いた暁子は、その企画を「仲間」で撮るよう働いた。大滝社長はそんな暁子を結婚の対象として考えるようになった。「仲間」のボーイは殆ど大学生であった。ある日常連の下村老人の通夜に集ったボーイたちは、ベースアップを要求してスト決行を決議した。その場に居合わせた暁子は大滝をストの当日一泊旅行に連れ出すことになった。その頃、弥生と早川は、弥生の妊娠騒ぎで、暁子らの仲介も甲斐なく、別れる結果となった。「仲間」のストは裏切り行為の出現で成功せず、大滝は、ストを計画した秋山らを即刻クビにした。だが大滝も愛する暁子だけは、クビに出来なかった。一方秋山は大学病院高杉教授の診断で、胃ガンと宣告された。長くて一年、短かくて二、三ヵ月の命だという。暁子も高杉教授も秋山に事実をかくした。高杉は北国生れの秋山の短い命を温暖な奄美大島で過させようと、奄美大島の修道院の図書館に仕事をみつけ、秋山を赴任させた。秋山は自分の病名も知りながら、暁子に手紙を送った。暁子は弟のような愛情をおぼえ、奄美大島に向った。しかし飛行場で暁子は秋山の死を聞かされた。人生の無常が暁子を深くおそった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1965年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 95
チケット 前売りチケットを購入する