「みな殺しの拳銃」(1967)

40点40
長谷部安春監督によるハードボイルド・アクションの佳作。ヤクザ組織の卑劣な手段に3兄弟が反撃に出る。組織の縄張り内の賭場や遊戯場を荒らし回り、ボスを殺すが次男も銃弾に倒れる。長男は、単身ライフル片手に幹部らとの最後の決戦に挑んでいく。

あらすじ

赤沢興業の幹部黒田竜一は、自分に惚れて逃げて来た会長の赤沢の女を、会長の命令で殺した。竜一の弟でクラブの経営者英次と、ボクサーの三郎はそんな赤沢の冷酷な仕打ちに怒り、赤沢と真っ向うから対立してしまった。竜一も、その三郎が赤沢の配下に手を潰され二度とリングに上がれない身体になった時、ついに反旗を飜えしたのである。竜一は仲間に白坂という無二の親友を持っていたが、いまは白坂とも対立する破目になってしまった。黒田兄弟と赤沢一派の対決はまず、赤沢たちが英次のクラブを襲ったことから火ブタを切った。竜一たちは早速、赤沢の支配下にある賭場や、各種の興業場を荒しまわった。黒田兄弟の勢力は、わずか三人ながらなかなか強く、赤沢が次第に窮地に追い込まれていったため、中には黒田兄弟の側に走る者も出てくる始末だった。そのひとり黄谷は、しかし赤沢たちの手で無残な最期を遂げたのである。ある日、三郎が恋人とモーターボートを楽しんでいた時、赤沢の配下の青木に捕まり人質にされてしまった。三郎を助けようとした竜一も捕まり、あわや殺されようとしたが、二挺拳銃で現われた英次に助けられた。赤沢はその時、英次の拳銃に倒れたが、そのため、事態はかえって複雑になった。残党を率いる白坂と、竜一たち黒田兄弟は、気のすすまぬままに、最後の決着をつけねば収まらなくなったのである。翌晩、英次はマンションの一室で、青木ら十数人の手で全身を蜂の巣のように射ち抜かれて惨死した。変り果てた英次の姿を見た竜一は、何事かを決心すると、白坂たちにある競技場で決着をつけようと、果し状を送った。その日、竜一は止める三郎をふり切ると、単身ライフル銃を手に競技場に出かけて行った。競技場のスタンドの最上段に陣取った竜一は、やがて下に現われた白坂たちを次々に射ち倒していった。竜一は故意に白坂を射たなかったが、最後に残った二人の対決はあっけなかった。竜一と白坂は相うちとなって、共にくずれ落ちていったのである。ちょうど夜が明けきったそのころ、競技場に向って竜一をさがしながら必死に駆けてくる三郎の姿があった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1967年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 89
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