「天使のはらわた 赤い淫画」(1981)

60点60
都会に住む若い女の求めてかなわぬ孤独と自暴を、スタイリッシュかつ官能的に撮り上げたロマンポルノの佳作。デパート勤めの名美は、ビニ本のアルバイトがバレて会社をクビに。街に放り出された彼女は、ビニ本の姿に魅せられたという男・村木に遭遇する。男たちに絶望した名美だが、もう一度だけこの男を信じてみようとする……。にじむネオン、雨のジャングル・ジム、血染めの階段など、湿気を帯びたカラー映像が、女のくぐもった情念をあざやかに映し出す。

あらすじ

デパートに勤める名美は、友人からバイトを紹介され、適当に遊ぶ彼女は軽い気持ちで応じた。しかし、仕事はビニ本のモデルで、名美はカメラマンに強引に裸にされてしまう。「赤い淫画」と題されたそのビニ本は大ヒット、彼女のアパートに変な電話がかかったり、不審な男につけられるようになった。モデルになったことで、見知らぬ男たちにつけ回される恐怖が彼女を包んだ。やがて、上司の阿川と情事を続ける名美は、奥さんにバレて別れさせられ、ビニ本が会社で話題になって辞めさせられてしまった。数日後、健三という男から名美に電話が入った。健三はビニ本の名美に魅せられ、彼女を追っていたのだ。必死に想いをうちあげる健三に、堕ちていく予感を抱きながらも、翌日のデートを約束した。男は皆同じ、もう一度、騙されついでにと、健三に賭けたのだ。約束の日、健三の隣の家の娘が暴漢に襲われ殺された。その辺は下着泥棒や暴漢が出没し、娘の父は健三を殺人犯と疑い、猟銃を発砲した。一方、名美は約束の時間を過ぎても健三を待っていた。「若い男が血だらけで死んでいる」と行き交う人の話を耳にしながら名美は帰ろうとしたとき、傷口を押え、苦しそうに立っている健三を見つけた。ニッと笑う健三に、名美は安心すると同時に、涙がとめどなく流れてきた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1981年
製作国 日本
上映時間 67
映倫 R18+
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