「東京マダムと大阪夫人」(1953)

73点73
東京の紡績会社の社宅で西川隆吉と伊東光雄はお隣り同士。西川の妻・房江は大坂の船場育ち、伊東の妻・美枝子は東京の下町育ち、二人は夫が同じ課の同輩ということで、何かにつけて張り合っていた。彼女たちの思いをよそに、房江の弟と恋に落ちる美枝子の妹・康子を演じているのはSKD出身で、本作品が映画初出演の芦川いづみ。当時としてはテンポのいいシティー・コメディである。

あらすじ

東京西郊、俗に“あひるカ丘”の××紡績社員住宅地。西川隆吉の細君、大阪は船場育ちの房江と、伊東光雄の細君、お江戸は下町生れの美枝子は家も隣同志、ご亭主も同じ課の同輩とあって、一見にこやかな附合いのうちにも、何かにつけ張合う仲である。ある日、西川家に房江の弟八郎が訪れ、そのまま居候となる。宣伝飛行機の操縦士で、磊落な青年だ。時を同じうして、伊東家にも美枝子の妹康子が、古い「傘忠」ののれんをつがせようため、番頭徳平との結婚を強いる父忠一の手をのがれて、ころがり込む。磊落な八郎と、内気な康子はいつかそれとなく愛しあうようになる。ところが会社の星島専務の令嬢、心理学専攻とやらで男そこのけの張りきり娘百々子が、ふとその高慢の鼻を八郎にへし祈られた事から却って彼に大あつあつとなり、房江は二人の結婚の画策に夢中となる。ご亭主の栄進にかかふる一大事である。他方、康子の幸せのために美枝子も奮起した。大阪に出張した八郎を追って、百々子ともども房江は西下、負けじと美枝子また、ご亭主をかの地に派遣する。地の利を負った房江方が一応勝利を収めたかにみえて、あひるカ丘は八郎と専務令嬢の結婚のうわさで持ちきった。が、帰京した八郎は房江の専断にカンカン、康子以外にすきな人はいないと宣言する。美枝子は凱歌をあげるが、事の意外に房江は蒼くなった。−−しかし、きっぱりと諦めた百々子の言葉で漸く愁眉をひらいた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1953年
製作国 日本
配給 松竹大船
上映時間 96
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