「暗黒街の美女」(1958)

80点80
鈴木清順と白木マリの「裸女と拳銃」に続くコンビ第2作。密輸ダイヤをめぐるギャング同士の内ゲバを描く。清順初のワイド作品(日活スコープ)で、その特長を生かした、良質の娯楽作品となっている。なお、この作品から清太郎から清順へと名前を改めている。ボス役の芦田伸介と通訳の近藤宏が好演。

あらすじ

ボス大矢根の身変りとなって、三年間の刑務所生活を送った宮本は、地下水道にかくしておいたダイヤを手にすると、密輸事件でドジを踏み、ビッコになって今はオデン屋台を引く弟分の三原に、その宝石を渡そうとした。だが三原の妹亜紀子は、大矢根の手下で通訳をやっている有田の情婦で、大矢根は宮本のダイヤを奪おうと狙っていた。ダイヤを外国人密輸商と取引する日、大矢根の策略を見破った三原は、宝石を飲み込み、非常階段から落ちて死んだ。有田はその死体の腹を割って、そっとダイヤを盗み、亜紀子と遊び歩いていたが、何とか彼女を堅気にもどそうとする宮本の耳に入り、また大矢根と宮本と有田の争いが再現した。だがダイヤは、亜紀子の手でマネキン人形の胸にかくされ、ある洋装店のウィンドに陳列されていた。宮本は配達夫に化けてこれを奪ったが、大矢根と有田は亜紀子を人質に宮本をおびきよせ、ここに拳銃火を吐く乱闘がくりひろげられた。ダイヤを手にした有田は大矢根に殺され、宮本と亜紀子はボイラー室に追いつめられて、むし殺されそうになる。その時警官隊が建物を囲み、追われてボイラー室に入った大矢根は、宮本に殺されるが、その時ダイヤも火と燃える石炭の中にころげ落ちて行った。危いところを救われた宮本と亜紀子は、正しく生きることを刑事に誓った。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1958年
製作国 日本
配給 日活
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