「ハイティーンやくざ」(1962)

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鈴木清順がB級青春アクションを連作していた時代の1本。商店街でのさばっていたヤクザを倒したことから、本意ならずも、町のヒーロー&用心棒にまつりあげられていく高校生の青春と苦悩を描く。清順モードに包まれ、画面に登場する唐突なシーンなど、映像的からくりがいっぱい。

あらすじ

高校生吉野次郎の住む街には“競友クラブ”というやくざの組があって、乱暴を極めていた。次郎はそれが我慢できない。彼は幼い頃父を亡くし、母と姉の三人家族で、母が“ロビン”という喫茶店を経営していた。親友の芳夫と競輪場でアルバイトをしている次郎は、ある夜、せっかく働いて得た金を競友クラブのチンピラに奪われてしまった。二人は団結してやくざを向うに廻して闘おうと誓った。しかし、背後にある競友クラブの組織はとうてい次郎たちの敵ではなかった。とうとう或る日、芳夫はナイフで右足を刺されてしまった。不幸は重なった。芳夫の父が交通事故で亡くなったのだ。芳夫はその傷がもとでビッコになってしまった。競友クラブの幹部小林は、芳夫のひがみっぽくなった性質に乗じて、言葉巧みにクラブへ誘った。うっかりのった芳夫は、それから次郎をさけるようになった。それでも次郎は一人で闘った。町の商店街の人々はいつか次郎を頼りにするようになり、謝礼を次郎に届けるようになった。はじめは固く断り続けた次郎も、いつしかそれを受取るようになっていた。町では次郎が金を取って商店の用心棒になったと噂しはじめた。そんな頃、次郎は突然、刑事に連行された。恐喝容疑である。刑事の手には判が押された商店の証文があるのだ。新聞はハイティーンやくざの逮捕と騒いだが、ラーメン屋珍来軒の主人だけは次郎を信じていた。起訴猶予になって次郎は釈放された。次郎を待っていたのは町中の人の冷い眼差しであった。町の人達に裏切られたと思った次郎にはもはや以前の元気はなかった。競友クラブはあいかわらず暴力を振っていたが、やはり次郎が目ざわりだ。小林は芳夫を使って次郎を亡き者にしようと企み、芳夫に短刀を手渡した。珍来軒からこのことを聞いた次郎は芳夫を呼び出した。芳夫と次郎の対決は次郎が自分で自分の足にナイフをつき立てたことで終った。芳夫もそれをみてやっと非をさとった。芳夫は警察に行って競友クラブの悪事を残らず喋った。町に平和が返えるのは時間の問題である。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1962年
製作国 日本
配給 日活
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