「やくざ絶唱」(1970)

【DVD発売中】

30点30
「兵隊やくざ」以来5年ぶりにコンビを組んだ増村保造監督と勝新太郎の、兄妹相姦願望をテーマにした作品。妹に異常ともいえる愛をそそぐ勝新扮するヤクザは、彼女に近づく男は皆ぶっ飛ばす。妹はそんな兄を嫌い去っていく。絶望した勝新は新興ヤクザのボスを殺し、自らも銃弾に倒れる。

あらすじ

石川組のやくざ、立松実には美しい異父兄妹、あかねがいた。彼にとって、あかねは妹というより、恋人だった。その狂おしいまでの奉仕ぶりは、他人を二人の間から遠ざけ、実の情婦可奈江でさえも、入りこむ余地のないほどだ。だが、あかねは孤独だった。そんな彼女に新任の教師、貝塚は興味をもった。あかねは肉親を越えた兄の異常なまでの想いを断ち切るために、自ら貝塚に身を任せてしまった。その頃、実は新興勢力の東風会幹部、外山の暗殺を命じられていたが、あかねの一件を知って猛り狂い、東風会のチンピラと一騒動をひき起し、刑務所行きとなった。それを知った実父の泰助が、養子の祐二を伴って一緒に暮そうとあかねにもちかけた。あかねは、一度は断わったものの、次第に、祐二に心をひかれていった。やがて、泰助が莫大な遺産を残して死んだ。妻の里枝は冷たい女で、あかねと裕二の仲を決して認めなかった。弟分の進からこの話を聞いた実は、ふたたびあかねへの異常な想いにかられた。保釈で出てきて、実はまず、義母里枝から大枚一千万を脅し取り、裕二にあかねと別れるようすごんだ。そんな実にあかねはその異常さをさとすのだった。実は、うらめしく思いながらも、あかねから身をひいた。すべてを失った実には、外山を殺すことしか残されていなかった。実は弾丸の尽きるまで射ちまくった。しかし、実も乾分たちのすさまじい連射を浴びた。うすれゆく意識の中で、実はあかねの名をつぶやいていた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1970年
製作国 日本
配給 大映東京
上映時間 92
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