「町奉行日記・鉄火牡丹」(1959)

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あらすじ

とある地方の大名松井摂津守が、江戸城内諸侯溜りで、隣国の藩主赤井播磨守から侮辱を受け、殿中で刃傷沙汰に及ぼうとした。播磨守は、摂津守領内には、“濠外”という治外法権的な暗黒街があり、近所迷惑だから取除いて貰いたいと言うのだ。町奉行が三度も辞職したという事情を知った摂津守は小姓頭の望月小平太に赴任を命じた。しかし、彼は粛正するはずの濠外にひたりきりという始末なのだ。一日、小平太はお粂という女に呼び止められ、“みさきや”に登楼した。この界隈を牛耳る二人の親分、灘八と太十の一家がお粂をめぐって鉢合せとなった。小平太は平然とお粂の手を取って二階へ消えた。−−大目付の堀郷之助と、徒士目付の安川雄之助は小平太の幼馴染で、暗に情報を提供していた。柾木剛を中心とする健士組が、小平太の一命を狙いかねないと忠告した。小平太は灘八一家の赤鬼の権から、“みさきや”の一件でからまれたが、巧みにおだてて兄弟分の盃を交し、濠外の黒幕についての情報を聞き出すという抜目なさだった。小平太は健士組に襲われたが、首領の柾木に会見を申込んだ。二人は腹をわって話し合った。更に小平太は、赤鬼をそそのかし、濠外の黒幕の親分と目される才兵衛の屋敷へ案内させた。早速、酒と女を要求してドギモを抜いた。柳橋の芸者こせいが江戸から小平太を追っ駈けて来た。小平太が国許へ帰ってまともな結婚をするというからお祝いまで出してやって別れたという女だが、風評をきいてとっちめに来たというわけだ。才兵衛、灘八、太十と三人の親分を小平太は呼び出し、あとのことは考えるから濠外から手を引くようにと頼んだ。三人は小平太の言動に感激して承諾した。しかし、三人の背後にいて彼らを操る仮面の黒幕がもう一人いることを小平太は知っていた。しかし、これまでと覚悟を決めたこの男は割腹して果てた。小平太は事件解決とともに、数々の不行跡を理由に、着任以来一日も奉行所に姿を見せずに辞めた。こせいに手をとられながら道中を急ぐ小平太は、路傍で見かけた巡礼娘に相も変らず目を移す。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1959年
製作国 日本
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