「さまよえる脳髄」(1993)

13点13
逢坂剛の同名小説を映画化した、サイコ・サスペンス。主人公は、美貌の精神科医・南川藍子。彼女は、女性に暴行を加えた追分という男の精神鑑定を依頼される。一方で、殺害後にマブタを切り取るという、女性専門の連続殺人事件が続発。藍子の恋人で、大脳に障害のある刑事、海藤が事件を捜査し始める。そして、藍子の周りでは、追分と海藤、殺人事件が、奇妙にかかわりを持ち出して……。

あらすじ

とあるプールバー。刑事の海藤兼作は、覚醒剤の密売取引現場を押さえようとして、階段から落ち、後頭部を強く打ってしまった。入院した病院には、彼の婚約者南川藍子が勤務していた。彼女は現在、女性を暴行した患者、追分を診察していた。追分は自分を捨てて男に走った母親に愛憎を抱いていて、それによって精神のバランスを崩していた。そんな折、殺害後被害者のまぶたを切り取るという異常な猟奇的殺人事件が起こった。事件と符合するように藍子のもとに悪質な脅迫電話が頻繁に掛かるようになった。海藤はその後、回復に向かってはいたが、ある日、藍子とのセックスの最中、無意識に藍子の首を絞めたことから、脳に異常があることが判明。右脳の人格と左脳の人格がそれぞれ独立して機能するようになっていることがわかるのだった。一方、警察は追分に殺人罪の容疑をかけようとうしていた。しかし、海藤は十年前の殺人事件から新たな事件の鍵を握っていた。それはレズの女が恋人をメッタ刺しにしたというもので、そのとき殺された女の弟が藍子の患者、本間だった。追分、本間、そして海藤と疑わしい人物にかこまれている藍子は、ある晩、海藤の名を名乗った男から病院の階下で待っているという伝言を受けた。行ってみると本間が女装して立っていた。一連の事件の犯人は本間だった。危ういところで海藤に助けられた藍子だったが、そのとき別の人格の彼女が現れる。調べると藍子は生理中に脳りょう機能不全になる体質だった。事件は解決したかに見えたが、海藤と藍子の二重人格症はまだ治っていない。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1993年
製作国 日本
配給 シネマパラダイス
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