「花と怒涛」(1964)

【DVD発売中】

70点70
「関東無宿」に続く小林旭と鈴木清順のコンビによる任侠アクション。ストーリー以上に、大正中期の浅草のセットが印象的である。幅広のオペラ・ハットに黒マントという、“ペラゴロ・スタイル“の殺し屋に扮する川地民夫が強烈なインパクトを残し、主役の旭をすっかり食ってしまった。

あらすじ

頃は大正、尾形菊治は、東京湾埋立地の負債をする村田組の飯場で土工たちの人望を克ちとっていた。ある夜菊治は村田組の小頭桜田と乾分に襲われた。近くの料亭からこれを見ていた馬族芸者万竜に助けられたが、反対に桜田にその度胸のよさをかわれた。ある日村田組とは大東電力の工事をめぐってライバルである玉井組の賭場へのりこんで菊治は一勝負挑んだ。とそこへかつて浅草六区で格闘寸前となった、不気味な殺し屋風の吉村と再会した。そんなある日菊治は政財界の巨頭重山音蔵にきにいられ組の小頭にとりたてられた。一方玉井組の組長は無法者の井沢がたち、しかも万竜に思いをよせているとあって組の間は険悪になった。悪どい手段でことごとに挑戦する井沢を菊治は面詰した。万竜にはねつけられ逆上した井沢は菊治を半殺しにしようとしたがまたも万竜の好意ですりぬけた。大東電力の工事利権は、ようやく村田組の手に入った。広大な埋立地はたちまちにして修羅場と化した。重山の仲裁でその場は和解したものの一方ではみえがくれに菊治について廻る吉村の無気味な姿があった。賭場で菊治の命を狙う村田のワナに陥て怒った菊治は村田を一気に刺殺した。菊治に好意をもった万竜は、菊治がおしげという女と駈け落ちして来た夫婦であると知って愕然とした。吉村はその二人を斬るべく追い狙っているのだ。どこにもいられなくなった菊治とおしげは重山に救いを求めた。重山のきもいりで満州渡航と決り新潟港で出航を待っている菊治を追って、万竜がかけつけた。がおしげと間違えられ吉村の一刀のもと息絶えた。雪の新潟港におしげが着いた時、満州行きの船が出ていった。張り込み中の刑事に連行されてゆく菊治をみつめて、泣き叫ぶおしげの声を肩に菊治は遠ざかっていった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1964年
製作国 日本
上映時間 92
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