「かげろう笠」(1959)

50点50

あらすじ

信州高遠藩、内藤駿河守の娘菊姫は盲だった。留守家老岡村十郎兵衛は、駿河守のいないうちに、菊姫を廃嫡してお家乗取りを企んだ。姫の伝育役上原修理輔は姫の危険を感じて、秘かに姫を江戸に送ることにした。十郎兵衛は腹心の坂本、磯貝らをして、道中で姫を暗殺するよう命じた。この時、同じ道中を気ままな旅を続ける風来坊の関戸の弥太郎は、偶然、菊姫の難を救い、彼女を江戸まで送ることになった。二人は江戸についたが屋敷には行かなかった。弥太郎は髪結のおしげにおしえられ、江戸一の眼科医荻須湍庵に菊姫をみせた。彼女の眼は必ず癒ることがわかった。それ以来、弥太郎はバクチを打って、生計費と治療代を稼いだ。弥太郎は姫の眼が癒らないのは不浄の金のせいだと思い、土方などをした。菊姫は弥太郎はヤクザではなく、立派な侍だと思いこんでいた。手術が近くなったある日、弥太郎はまた賭場に行った。そこでイカサマがばれたことから、梅鉢一家の用心棒になった坂本に姫の居所を知られてしまった。手術の最中にあばれこんだ坂本を、湍庵と弥太郎は身をもって追払った。そして弥太郎はおしげに姫こそは大名の娘だといって、どこかに姿を消した。菊姫の眼が開いて、国元から用人の藤崎頼母がお家騒動の解決にやって来た。しかし姫の心は浮かなかった。四日経っても姫は目隠しを取ろうとしなかった。大恩ある弥太郎をみるまでは。その夜、一人静かに琴を弾く菊姫の部屋へ、弥太郎は忘れた長脇差をとりにやって来た。その気配を知って姫は目隠しを取り、弥太郎をみた。しかし、弥太郎は血を吐く思いで逃去った。次の朝、内藤家迎えの駕籠にのった菊姫は、おしげに弥太郎に会えぬなら、今一度眼をふさぎたいといった。姫の行列を見送る群集の中に、寂しそうな弥太郎の姿がみえた。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1959年
製作国 日本
上映時間 87
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