「月給泥棒」(1962)

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“クラウン・カメラ“の営業マン・吉本は出世のためなら何でもする男。四方八方ウソで固めて自社のカメラを売り込むが、やがて思いもよらぬ状況に陥って……。戦争・時代劇アクションに見せる岡本喜八の才能とは別の魅力が楽しめるサラリーマン・コメディ。初期の岡本はこちらの路線が中心であった。

あらすじ

吉本はクラウン・カメラの営業部員、同僚からは出世計算器とカゲ口をいわれるほどのチャッカリ屋だ。交換手の礼子から、人事部長が息子の高校入学にやっきとなっていることを聞くや、奔走して裏口入学のコネをつけてやった。計算は見事図に当って吉本は課長補佐に昇進。つぎに今度は商売仇のオリバー・カメラに勤めるみどりからすばらしい情報をきき出した。ザバール国のバイヤーホセ・ダゴン氏がカメラの買付けに来日するというのだ。ダゴン氏歓迎会の会場に、氏の後輩と称するカメラマンが着飾った娘を連れて現れた。クラブのホステス和子と吉本の斬り込み作戦だった。日本ムスメの美しさにダゴンさんの心が奪われたとみるや、和子をエサにさりげなくクラウンの性能を売り込む吉本。報告を聞いた専務は、会社の総力を結集してバックアップすることを約束した。しかしダゴンさんもなかなかのサムライ、値段の折衝でノラリクラリの態度をとり始めた。業を煮やした吉本は、母校を和子に案内させたり、掃除婦のおばさんをダゴンさん留学中の下宿のおばさんの妹に仕立てたりしてのカラメ手戦術。一方黙っておれないのはオリバー。吉本の身許をあばいてダゴンさんに報告した。ダゴンさんは大憤慨だが、吉本は「必要な時に嘘をつくのは現代の美徳なんだぜ!」とうそぶく仕末。ダゴンさんの心に決った条件はただ一つ、和子と結婚させてくれればOKという。いつか和子を心から愛し始めていた吉本は困った。だが目的のためには手段を選ばずだ。ザバール国特産の惚れ薬を使って和子をダゴンさんのもとに送ったのだが、薬の意外な利き方は出世計算器からアッと驚く意外な答をハジキ出してしまった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1962年
製作国 日本
配給 東宝
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