「空を飛んだオッチ」(2005)

77点77
直木賞作家、海老沢泰久の同名小説を映画化。空を飛ぶ力を持った少年が、その能力の特殊さゆえに思わぬ騒動に巻き込まれていく。約20年前の原作になるが、いじめの根本を見据えた物語は、むしろ現在の方が痛切に胸に迫りくる。大人にも子供にも大切なメッセージを届けるファンタジーだ。

あらすじ

オッチ(山辺悠太)は小学5年生で、おばあちゃん(倍賞千恵子)と二人暮らし。ある日メジロ捕りに行ったオッチは、うっかり大きな木から落っこちた。でも不思議なことに、かすり傷ひとつ負わなかった。地面にぶつかりそうになったとき、体がなぜか浮かびあがったのだ。オッチは大喜びでおばあちゃんに空を飛べたことを話した。だけどおばあちゃんは、決してそれを人に言ってはいけないと言う。それでもオッチは飛びたくってしょうがない。体育の授業で、ちょっとその力を使ってみたら、先生もみんなもびっくり。バスケットの選手にも選ばれ、町の小学校との対抗試合でも大活躍、オッチはすっかり英雄になってしまった。そんなある日、オッチは空を飛んでいるところを同級生のキヨシ(中村憲和)に見られてしまった。キヨシはいんちきだと騒ぎだし、最初は信じなかったみんなも本当だと分かると、オッチのことを気味が悪いとか宇宙人とか言いはじめた。でもクラスでただ一人オッチのことをうらやましいと言ってくれたのが、まりっぺ(高宗歩未)だった。彼女は足が悪く思うように歩けない。体育の授業も、まりっぺは最初から見学にまわされていたのだ。夏休み、オッチとまりっぺは一緒に昆虫採集をしたり、川で泳いだりした。憧れのオオムラサキにも出会った。オッチはいいことを思いつく。まりっぺを背中に背負って、一緒に空を飛んでみよう。こんなに楽しい夏休みは初めてだった。そんな楽しいときもつかの間、まりっぺのお母さんもオッチのことを警戒して、もう彼女には近づかないでくれというのだ。やりきれない悲しみのどん底に、オッチは突き落とされる。夏休みが明けて間もなく、クラスみんなで無人島探検に行ったとき、事件は起きた。オッチはみんなのために、空を飛ぶ力を使わざるを得なかった。そのおかげでみんなは救われた。でもオッチが飛べることは、村の大人たちにも知られてしまった。そして村中は大騒ぎになってしまう。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 2005年
製作国 日本
配給 シネマ・ディスト=「オッチ」製作委員会
上映時間 102
公開日 2005年8月6日(土)公開
カテゴリ ファンタジー
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