「明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史」(1969)

10点10
“異常性愛路線“と呼ばれて当時、大ヒットしたシリーズものの一作。タイトル通り、実際に女が犯した猟奇犯罪の始終を再現した全5話で構成されるオムニバス作品。特に1936年に起こった有名な“阿部定事件“は、のちに「愛のコリーダ」などの映画化作品で盛んに取り扱われた。愛する男を殺害した後、男性器を切り落として逃亡した犯人、阿部定本人が特別出演。彼女がインタビューに応じる映像まで挿入するという徹底ぶり。

あらすじ

監察医務院の執刀医村瀬は、女性の変死体を前にするたびに、なぜこのような犯罪が起るのか……と思った。◇東洋閣事件。昭和三十五年、とある温泉街で連続殺人事件が起きた。それは、東洋閣乗っ取りを策す宗方絹代が、色仕掛けで、経営者斎藤に近づき、殺し屋を使って彼を葬るという巧妙なものだった。やがて絹代は殺し屋をも抹殺、かねてより内偵していた栃木県警に逮捕された。◇阿部定事件。昭和十一年、阿部定は情夫吉蔵の局部を切り逃亡。世間は定に淫乱のレッテルを貼ったが、刑期を終えた定は今でもそれを否定している。◇象徴切り事件。煙草屋の女将とらが、亭主もそっちのけで可愛がっていた若者に邪剣にされて起きたこの事件は、その猟奇性により世間の関心を集めた。◇小平義雄強姦殺人事件。昭和二十年。敗戦の混乱を背景に七人の女を強姦殺害する事件が起きた。殺人鬼の名は小平義雄、彼は翌年宮城刑務所で処刑された。◇高橋お伝。明治の代表的毒婦お伝による色仕掛け殺人事件もまた異常な愛憎のからんだ事件だった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1969年
製作国 日本
上映時間 92
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