「静かな生活」(1995)

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65点65
1994年のノーベル賞に輝いた大江健三郎の同名タイトル作品を義兄でもあり、高校の同窓生でもある伊丹十三が映画化。脳に障害を持ちながら、美しい音楽を作るイーヨ。妹のマーちゃんは、彼の音楽が美しいのは、イーヨの魂がこの世で一番美しいからだと信じ、一人では生きていけない兄に一生寄り添って生きていこうと決心している。そんな二人を核に、両親の長い留守中に起こる波瀾万丈の冒険物語が繰り広げられていく。イーヨ役の渡部篤郎とマーちゃん役の佐伯日菜子が好演。

あらすじ

絵本作家を目指すマーちゃんの家族は、作家であるパパと優しく家族を束ねるママ、大学入試を控えた弟のオーちゃん、そして音楽の才に恵まれながら障害者である兄のイーヨーの五人。ある年、家の下水を直そうとして失敗したパパは、家長としての威厳がないというプレッシャーに耐え切れず、おりから招かれていたオーストラリアの大学へ講師としてママと出向くことになった。留守を引き受けたマーちゃんは、イーヨーたちの面倒をみるのだが、痴漢事件やポーランド大使への意見運動、イーヨーの作曲した“捨て子”という曲騒動などが起こっててんやわんや。なかでもイーヨーの水泳レッスンにまつわる事件は、忘れ難いものとなってしまう。パパたちの出発後、マーちゃんはイーヨーを連れてプールに通うことになるのだが、そこでパパの昔の知り合いだという新井君が、イーヨーのコーチを買って出てくれるのであった。新井君の指導は良く、イーヨーの水泳の腕はあがる一方。さらには、イーヨーに彼の大好きなテレビの天気予報のお姉さんまで紹介してくれ、彼にすっかり気を許す。ところがパパやパパの友人の団藤さんたちから、新井君の暗い過去を聞かされたマーちゃんは、誰もいないところで新井君に会わないよう忠告を受けた。しかし、それが新井君の気に障り、団藤さんが大怪我をさせられたばかりか、純情なマーちゃんまで暴行を受けそうになる。だが、マーちゃんの純潔を汚そうとする新井君にイーヨーが飛びかかり、決して新井君に勝ったわけではないけれど、マーちゃんを守り切るのだった。パパの精神状態も安定した頃、そんな事件の数々を綴ったマーちゃんの絵日記に、イーヨーは「静かな生活」というタイトルをつけるのだった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1995年
製作国 日本
配給 伊丹プロダクション
上映時間 121
カテゴリ 人間ドラマ
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