「酔いどれ波止場」(1966)

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脚本・新藤兼人、監督・井上昭のコンビによる“酔いどれ“ものの1編。酔いどれの名医・ギョロ松は、ある港町にふらりとやって来る。ギョロ松は町医者のオイボレ先生のもとで評判の医者となり、二組の暴力団をうまく操って町を一掃する。

あらすじ

酔いどれ名医ギョロ松がふらりと姿を見せたのはある港町。そこでは般若の鉄五郎一家とヨザクラのトラマツ一家が港湾労務者のピンハネをして争い、円福寺の狸和尚は重要文化財の横流しをして警察署長や若い警官を手こずらせていた。さて、ギョロ松は美人のお吉の店で飲んでいた時、フグ中毒にかかったイダテンとキンタロー・ソロを助けたことから町医者オイボレ先生の医院に住むことになる。ギョロ松の荒っぽい診察は、治療効果絶大、大評判になり、医院は歴史的大繁昌。お吉と医院の一人娘光子は、ギョロ松にすっかり惚れ込んでしまい、何かと張りあう。一方、ギョロ松は、二組のヤクザの親分の名声欲を利用して、医院のスポンサーにしてしまった。競争意識に燃えた鉄五郎とトラマツは、その上、診察料を無料にしたから、医院はまた大繁昌。しかし、人気はギョロ松に集るばかりで親分たちの方といえば、財布の中身が減るばかり。ギョロ松の評判を利用しようとした間抜けさ加減にようやく気のついた親分たちは、ギョロ松を痛めつけようとするが、逆に海に投げ込まれてしまう。ギョロ松は、資金の乏しくなったヤクザに、さらに追いうちをかけようと、一計を案じた。狸和尚にとり入って寺の重要文化財を二組のヤクザに入札させたのである。寺に集ったヤクザたちは、結局、乱闘場面を展開しなければ納まらない。事態を予測したギョロ松は、光子やお吉の手助けで、ヤクザに、黄色いペンキをかけた。駆けつけた署長はそれを手掛りにヤクザを一網打尽にし、さらに、和尚をも現行犯で逮捕することができた。この大騒動の後、署長が港浄化の功労者を表彰しようと光子、お吉と共にギョロ松の所にやってきたが、ギョロ松はいず、机の上には焼酎の一升瓶があるばかり。町は、ジングルベルのひびく季節だった。 【キネマ旬報データベースより】
製作年 1966年
製作国 日本
配給 大映京都
上映時間 84
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